アトピーのような、アトピーでないような湿疹が気になったことはありませんか?

気温が上昇し、汗をかくような季節になってくると、ニキビのようなプツプツっとした湿疹が全身のあちこちにでてくることがあります。

アトピーの既往があると、「これを搔き壊したりして悪化するとアトピーになるんじゃ・・・」と不安になることがあるかもしれませんが、どうぞご安心ください。

気温が上昇してくる季節に体のあちこちに出てくる、ニキビのような湿疹、吹き出物は、これからアトピーになっていく病態というより、これからアトピーがどんどんよくなってくる兆しです。

しっかり汗をかいてる?

気温が高い日、運動をしたとき、風邪などで熱が出たとき、しっかり汗をかけていますか?

汗腺は2種類あり、脇の下などに多いアポクリン腺と、ほぼ全身に分布しているエクリン腺があります。

汗の主な役割は、発汗することによって余分な熱を体の外へ放出し、体温を調節することですが、体温調節に大きな影響を及ぼすのはエクリン腺です。

私たちのからだには200万個~500万個もの汗腺がありますが、通常働いているのはその半数程度。

汗を出す汗腺を「能動汗腺」といい、その数は幼児期にほぼ決まって増加することはないのですが、能動汗腺は運動不足加齢によって機能が低下します。

現代人のほとんどが慢性的な運動不足の上に、冷暖房で温度調整された屋内で1日のほとんどを過ごしているので、汗腺の機能が低下している人が多いです。

その上、アトピー性皮膚炎の治療で使われるステロイド軟膏を皮膚に塗ると、毛細血管が拡張してナトリウムなどのミネラルが血管の外に漏れるのと共に、汗腺を閉じてしまいます。

汗腺が閉じて発汗機能が低下すると、気温や体温が上昇しても汗をかけなくなることがあり、アトピー特有の体内に熱がこもった状態になったり、熱中症にかかりやすくなります。

それでは体は困るので、アポクリン線からの発汗量を増やしたり、一度にどっと吹き出すような大汗をかいて体温を調節しようとすることがあります。

エクリン腺からしっかり発汗できているかは、暑い日や運動したとき、風邪で熱を出したときに背中から汗をかけているかどうか、で判断することができます。

ニキビ・汗疹(あせも)はアトピー改善のプロセス

ステロイド軟膏には「皮膚が薄くなる」副作用がありますが、ステロイド軟膏を使わなくなると皮膚を強くするために皮膚の角質層が分厚くなります。(苔癬化)

分厚くなった角質層がさらに汗腺をふさぎ、汗や皮脂が角質層の外へ出るのを邪魔します。

これがアトピーが再発する原因になることもあるのですが、実際にニキビや汗疹になればしめたもの。

皮膚には皮脂膜という天然の保湿クリームを作って皮膚を保護する力が備わっていますが、その皮脂膜の材料となるのが・垢・皮脂だからです。

ニキビや汗疹が出てくるのは、能動汗腺がちゃんと働いている証拠、皮脂がしっかり分泌している証拠だからです。

そこでニキビや汗疹ができるのを抑制するようなことをするのではなく、汗をかく習慣を続けていると自然にお肌が本来持っている機能が回復し、アトピーが改善してきます。

気温が上昇する季節にニキビや汗疹が出るのは、アトピー改善のプロセスなのです。

軽い運動と入浴で発汗機能を高めよう!

汗をうまくかけるようになるためには、もともとある能動汗腺の働きを改善し、発汗機能を高めてやることが大切です。

気温が上がり、汗をかくようになる季節から始めると、夏バテの予防にもなります。

発汗機能を高めるもっとも良い方法は、ウォーキングのような軽い有酸素運動を毎日続けること。

有酸素運動をすると、手足など末端の血行もよくなり、自然に発汗を促すことができます。

外出が難しい場合や、雨でウォーキングに行けない日は、家の中でもできる踏み台昇降もも上げ運動を行いましょう。

体温がゆるやかに上昇し、汗が少しずつ出る運動を続けることで、能動汗腺が刺激されます。

自分の体力に合わせて、5分でも10分でもいいから軽く汗ばむくらいの運動を続けることが大切です。

 

発汗機能を高めるために、入浴も一工夫してみましょう。

入浴は、シャワーよりも少しぬるめのお湯につかる方が発汗機能を高めるためには効果的です。

汗腺が開いて、じんわり頭から汗が出れば十分なので、半身浴など長湯をする必要はありません。

お風呂につかる時間が長ければ長いほどお肌の乾燥を助長してしまいますから、入浴は5分程度に抑えておきましょう。

冷たいシャワーと、あたたかい湯舟につかるのを交互に繰り返す温冷浴も、発汗機能を高めるのに効果的です。

能動汗腺の数が決まり、汗腺の機能がスムーズに働きだすのは5歳から7歳と言われています。

たっぷりと汗をかく遊びは、子どもの心と体の成長と発達にとてもよいものです。

小さなお子さまの場合は、汗腺の発達と共に皮膚の免疫が整ってくるので、汗疹など湿疹が出ることがあっても、慌てず焦らず見守ってあげましょう。

 

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脱ステとリバウンド

自己流で脱ステロイド?

【アトピーをよくするための10の基本事項】

①アトピーノートを作ろう!

②爪のお手入れをしよう!

③アトピーの回復を最も助けてくれるもの

④毎日、お風呂に入る必要はない。

⑤ファッションのキーワードは「コットン」

⑥洗濯用洗剤がアトピーの原因になることも・・・

⑦1日1回のハウスダスト対策

⑧やっぱり運動もしなくっちゃ。

⑨シーソーが揺れ動くのを楽しんでしまうくらいの気持ち(マインド)

⑩独りでがんばらなくてもいい。

鍼灸治療は、心と体の調和を目指します。

定期的に受けることで、心身の健康を保つために役立ちます。

心と身体が丈夫になり、柔軟性が向上し、免疫力が高まってきます。

自信が持てるようになり、リラックス、ストレス軽減効果があります。

冷え性・むくみ・慢性疲労・便秘・肩こり・頭痛などでお悩みの方は

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