立夏を過ぎると、少しずつ日差しが強くなってきて紫外線による日焼けや、お肌へのダメージが気になる季節になってきました。

この季節になると「日焼け止めはぬっても良いですか?」「日焼けしたくない(黒くなりたくない)んですけど、これなら使っても良いという日焼け止めはありませんか?」といった質問を多く頂戴します。

結論から言うと、表題の通り私は基本的に「日焼け止めはぬらなくてもよい」と考えています。

もちろん、1時間以上アウトドアスポーツを楽しむ時や、日中はずっと肌を露出した格好で屋外で作業している場合は別で、その場合は日焼け止めが必要ですが、そうでない場合、特に子どもや、アトピーのような慢性炎症を皮膚に抱えているケースでは、市販されている日焼け止めによる肌へのデメリットの方が、日焼け止めを塗ることで得られるメリットよりもはるかに大きいため、おススメしていません。

日焼け止めが必要ない理由とは?

子どもの頃を思い出して欲しいのですが、夏休みに外で遊びまくって真っ黒になった肌、日焼け止めも何もぬっていなかったけど、少し赤くなったり、皮がむけたくらいで、夏休みが終わってすっかり秋になる頃には、元の肌の色に戻っていませんでしたか?

そう、本来お肌には再生能力が備わっているため、日に焼けて黒くなったとしても必ず元の色に戻るのです。

これが私が日焼け止めは必要ないと考える一番大きな理由です。

「黒くなりたくない」「シミができたら困る」という理由で日焼け止めをぬっておられる方にお聞きしたいのですが、最も黒くなりやすく、シミができやすい部位はどこですか?

肌を露出しているところ、そのため日焼け止めや化粧品の類をぬりこんできた部位ではないでしょうか?

アトピーを40年以上かかえてきたため、日焼け止めや化粧品の類をあまり使うことができなかった私ですが、夏はアウトドアスポーツで毎年真っ黒になるにもかかわらず、不思議なことに40代の半ばになった今でもシミはほとんどないのです。

もちろん、体質的な理由もあるでしょう。

40代半ばになった今でも白髪が1本もない私は、おそらく紫外線に強い理由とされているメラニンが豊富なのかもしれません。

人によって皮膚を構成する皮脂を組成する脂肪酸の種類も異なりますから、私はシミができにくい体質なのでしょう。

真っ黒に日焼けした皮膚が元の肌の色に戻りにくい、またはシミがたくさん出来てしまう理由は他にもあります。

酸化しやすい植物油を食べたり、ぬって(化粧品のほとんどは植物油脂で作られています)いれば、日焼けが元の色に戻りにくくなったり、シミになったりする原因になります。

それだけではなく、市販されている日焼け止めには、お肌の乾燥を促進する界面活性剤など細胞にダメージを与えるものが多く含まれているため、日焼け止めをぬる必要がないだけではなく、ぬらないことで得られるメリットの方が大きいのです。

年齢や生理の加減によってエストロゲン値が高かったり、合成ホルモンやピルを常用していれば、日焼けによる炎症はそれだけで済まないでしょう。

紫外線を浴びすぎる、お酒やたばこの量が自分が代謝できる容量より多い場合も同様です。

そう、日焼け止めをぬってもぬらなくても、皮膚が黒くなったり、シミができてしまうことがあるのです。

皮膚の黒ずみやシミの3大要素

日焼けする=シミになる、と思っていたら大間違い。

お身体のどこかに陽に当たっていないはずなのに黒くなっている部分はありませんか?

皮膚の黒ずみやシミの要素となるのは以下の3つ。

1.皮膚の表面にある皮脂と、身体の内側にある燃える種類の脂肪酸

2.その場にある過剰な活性酸素と、活性酸素と結びついた過酸化脂質

3.炎症の原因となる過剰なエストロゲン

この3つのコンビネーションで、皮膚の黒ずみやシミが作られます。

日焼けした跡が元の色に戻りにくくなるのも、この3つが原因です。

皮脂やその基になる体内の脂肪酸は、食べたものから作られますし、体内のストレス度合い、リンパを含む血液の循環具合によっても決まります。

通常、私たちの体内では産生される活性酸素は、誰にでも備わっている抗酸化防御機構によってバランスが保たれていますが、抗酸化防御機構が充分に働かない、もしくは過剰に生まれた活性酸素によって酸化ストレスが増えて、バランスが保たれなくなることがあります。

活性酸素が過剰に増える原因は紫外線だけでなく、放射線、大気汚染、たばこ、薬剤の他、酸化された物質の摂取も含まれ、こうしたものによって増加した活性酸素が過酸化脂質(酸化した油)と結びつくことによって、さらに日焼けの害を酷くします。

そして多くの場合、盲点となっているのがエストロゲンの存在。

環境ホルモンによる害は、ほとんどの場合、気が付きにくいところで受けていますし、年齢や生理の加減によって増減し自らの中で作られるエストロゲンが、消えにくい黒ずみやシミの原因になっていることも少なくありません。

つまり日焼けが悪なのではなく、日焼けしたところに燃えるものがあることが問題になるのです。

日焼けを防ぐ。

では、黒くなりたくなければ、シミを作りたくなければ、日焼け対策はどうしたらいいのでしょうか?

基本は、日傘や帽子、長袖の服、スカーフやストール、手袋などで、物理的にブロックすることです。

もちろん、強い紫外線に長時間お肌をさらし続けたりすると、当然火傷のような状態になります。

その可能性がある場合は、日焼けを酷くしないために、酸化しにくい油であるココナッツオイルやシアバターをぬっておくとよいでしょう。

日に焼けてお肌が黒くなるかもしれませんが、その後、炎症を悪化しないように、皮膚細胞の再生を邪魔せず、黒いメラノサイトがスムーズに剥がれ落ちるようにしていれば、自然に元のお肌の色に戻ります。

そして何よりも大切なのは、燃える材料になる種類の油(脂肪酸)を皮膚や体内に入れないことです。

今の日本に住んでいる限り、活性酸素の害から完全に逃れることは難しいのですが、活性酸素を増やしそうなものや環境ホルモンから距離をとること、わざわざエストロゲン様の物質を足さないことはできます。

日焼けしてしまった後は、鍼灸治療でお肌の再生を助け、炎症を鎮静させ、原因を流し去ることも効果的です。

どうぞご相談くださいね。

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鍼灸治療は、心と体の調和を目指します。

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