アトピーをよくするために大切なことをお伝えしています。
当院が目指しているアトピー性皮膚炎の治療目標は以下の2つになります。
①症状がない状態、もしくはあっても日常生活に支障がなく、保湿や薬を必要としない状態
②軽い症状はあっても、急に悪化することはなく、悪化しても回復する力がある状態
具体的に言うと、
・夜、ぐっすり眠れる
・好きな髪形・ファッションを楽しむ
・仕事や勉強に集中できる
・温泉や海水浴など肌を人目に露出する場所に行く
・対人関係で積極的になる
・気軽に旅行に行ける
・好きなものを食べたり飲んだりできる
・自己肯定感が高く、自分に自信がある
などです。
一言で言うと、アトピー性皮膚炎のことが、ほとんど頭に思い浮かぶことがない状態でしょうか。
私は鍼灸師ですから、東洋医学はもちろん、西洋医学の知識も多少ありますが、医師ではないので診断や投薬指示はできません。
よく誤解されるのですが、何がなんでも脱ステロイドを推奨しているわけでもありません。
経験上、脱ステロイドをした方が予後が良好であることは知っていますが、同時にステロイドをうまく使って良好な状態を維持しているケースも知っていますから、脱ステロイドだけがアトピー治療の正解だとは考えていません。
最終的な目標は「保湿や薬を必要としない状態」ですが、その治癒のプロセスにおいて、ステロイドを始めとするアトピー治療薬を使うか否かは、医師の指導の下にあるならばアトピー当事者が自由に選択してもよい、と考えています。
アトピーの原因ってなぁに?
アトピー性皮膚炎の原因はまだ明らかでないとされていますが、実際はいろいろなことが要因となって発症するため、1つや2つに絞ることができないだけではないか、と私は考えています。
一般的に、バランスの取れた食生活/慢性的な運動不足の解消/良質な睡眠/ストレス・マネジメントがすべての病気予防や改善の基本となることは、皆さんもご存知でしょう?
生活習慣の中でこうしたものに過不足があると、病気になりやすく、アトピー性皮膚炎とて例外ではありません。
アトピー性膚炎の場合はこの基本に加えて、アトピー患者の20%に認められるフィラグリン異常(酸化しやすく乾燥肌になりやすい)をはじめとする遺伝的なアトピー素因(アレルギー体質)の他、食の欧米化・近代化/添加物/ダニ・ホコリ/細菌感染/ストレス/花粉/PMS/洗剤/界面活性剤/ステロイド外用剤の使用歴があります。
乾燥肌体質に陥っていることがほとんどですから、髪の毛・衣類などによる機械的刺激/化繊・ナイロン/汗(アトピーの8割が汗に対するⅠ型アレルギーがあるアトピー性皮膚炎)も悪化要因になります。
他にも不規則なライフ・スタイルや、自然から離れた環境での生活、電磁波の影響も大きいのではないかと私は考えています。
この中の一体どれが自分の場合では発症したり悪化する原因になっているのか、なにをすると改善するのか、それは自分で1つ1つ消去法で確かめていくしかありません。
アトピー性皮膚炎の治療には、いろんな正解がある。
このようにアトピー性皮膚炎の原因は多岐にわたりますから、アトピー当事者自身が自分の状態をよく知り、継続して治療に取り組むことがとても大切です。
「アトピー改善のために〇〇が良い」
「アトピーの発症原因は△△だ」
「薬とはうまく付き合えばいい」
「いや、アトピーから脱却するために脱ステは必須だ」などなど、巷にはアトピーをよくするための情報が溢れています。
医師や療法家に尋ねてみても、人によって言うことが変わります。
皆さまは溢れるほどの情報を見ながら、一体何をどうしたらいいのか悩まれたことはありませんか?
これは、それだけアトピー性皮膚炎の治療には、いろんな正解があるということの表れではないでしょうか?
つまり、医者任せ、治療家任せ、薬任せ、親任せにすればするほど、本当に自分に合ったアトピー性皮膚炎の治し方にたどり着くことが難しくなる、ということなのです。
アトピー性皮膚炎のことや治療について知りたいとき、なかなかよくならなくて不安なとき、医師の指示通りに薬がぬれなかったり、ぬってもよくならないときは、自分で調べる・いろんな人の意見を聞く・自分で考えるということをしてみてはいかがでしょうか?
正しいアトピー治療があるとしたら、あなたが選択したやり方が、あなたにとって一番正しいのです。
アトピー性皮膚炎は、当事者自身の課題。
繰り返しお伝えしますが、アトピー性皮膚炎は当事者自身の課題です。
アトピー当事者自身が自分の状態をよく知り、継続して治療に取り組むことがとても大切です。
たとえどんなに幼くても、です。
もちろん掃除や食事など、ご家族の協力が必要なことはたくさんあるでしょう。
何にも考えられないほど気力がない日だってある。
それでも衣類や髪形、爪の手入れ、痒くて掻いてしまうときの工夫、ストレス・マネジメントなど、当事者自身でないとできないこともたくさんあります。
当院の通院中の3才のお子さまでさえ、自分で掻き方を工夫し、自己責任でお菓子を選びます。
10代20代以上なら、できない訳がない、と私は思うのですが、いかがでしょうか?
もし自分一人で治療に取り組むことが難しいと感じられるようでしたら、お気軽にご相談くださいね。
こちらの記事↓↓↓も参考になさってください。
なぜステロイドでは治らないのか【ステロイドとは何なのか?②】
【アトピーをよくするための10の基本事項】
⑨シーソーが揺れ動くのを楽しんでしまうくらいの気持ち(マインド)
鍼灸治療は、心と体の調和を目指します。
定期的に受けることで、心身の健康を保つために役立ちます。
心と身体が丈夫になり、
柔軟性が向上し、免疫力が高まってきます。
自信が持てるようになり、
リラックス、ストレス軽減効果があります。
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