大阪市東住吉区 女性鍼灸師 アトピー治療 不妊治療 沙羅鍼灸院

症例│三叉神経痛

鍼灸は肩こり・腰痛に効く、ぐらいの認識の方が多いようですが、
 
実は鍼灸の適応症は実に多様でさまざまです。
 
 
そこで当院で鍼療する機会のあった症例の中からいくつかご紹介します。
 
 
尚、ここでご紹介する症例の内容はすべて、
 
当院で実際に鍼療を行った内容であることを、ここに明記しておきます。

三叉神経痛 症例1

 主訴

三叉神経痛(左)

 患者

女性 82歳

 経過

平成22年12月初診。

3年前にヘルペスにかかり、三叉神経痛が起こるようになった。

病院で3か所ブロック注射を打つ治療で痛みはある程度緩和。

現在は左目が開けづらく、常に瞬きをしている。目を開けていることができない。

眼科でドライアイ・白内障と診断されている。

頻尿。慢性便秘。不眠。

 既往症

20代のころに多発性神経炎。

3・4年前に急性肺炎・逆流性食道炎。

(ご主人と娘さんが亡くなった後)

 治療

痛みの表れているところから胆経の変動と考えて、胆経の経穴と顔面部に置鍼。

主治穴は奇経(陰きょう脈)の照海と、関元。

背部は、後頭部と背兪穴の反応点に置鍼。腎兪に温灸。

 経過

1回の治療で左目は開くようになり、残っていた痛みも消失。

ときどき痛みが出現したり、目が開けにくい時もあるが、気にならない程度になっている。

3・4回目頃には便秘がなくなり、夜間にトイレに行く回数も減り、よく眠れるようになった。

白内障の手術を控えていたので、5回で一旦治療を終了。

 考察

ヘルペスに罹った後、神経痛が残る人は多い。

この方もそんな一人である。

痛みの出ている局所に鍼を打つだけで効果があることもあるが、

全体的に身体を診て根本的な治療を行うと、

三叉神経痛以外の諸症状も取れてくる。その良い例である。

 

三叉神経痛 症例2

 主訴

三叉神経痛(左)

 患者

女性 69歳

 経過

平成23年1月初診。

歯の抜歯をした後、顎関節痛が起こるようになり、その後三叉神経痛と診断された。

噛み合わせたときにクリック音あり。気圧の変化で増悪する。

耳鳴り。花粉症。左半身の冷え。便秘。不眠。

 既往症

十二指腸潰瘍。

萎縮性胃炎。

 治療

三叉神経痛は脾虚陽明経実熱症として太白、合谷、足三里などを用いる。

局所にも置鍼。耳鳴りは三焦経の変動として外関、照海などに置鍼。

背部は、肩背部と兪穴の反応点に置鍼。至室・湧泉・失眠に温灸。

 考察

歯科治療が原因で顎関節痛が起こる例は多い。

治療が終われば治ることもあるが、治らないときは災難である。

この方の場合は歯科治療を続けながらの鍼灸治療であった。

3回治療を行ってようやく三叉神経痛の痛みや症状がマシになってきたという。

顎関節もクリック音はするが、痛みはない、とのこと。5回目の治療の時は、耳鳴りも治まっていた。

その後も胃の調子が悪くなったりすると来院される。

 

 

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