「○○しなければ、いけない」と思っていませんか?
アトピーをよくするために、不調を改善するために、「must be~(~ねばならない)」思考になっていることがあります。
もちろん、時と場合によっては、一定の期間「○○しなければ!」と頑張ることが必要な場合もあるでしょう。
でも、それが何年も続いていたら、いろいろやっているのによくならない、いつまでも元気になっていないのなら、ちょっと立ち止まってみることが必要かもしれません。
「ない」前提はないか?
人の体には「恒常性(ホメオスタシス)を保つ」という基本機能がデフォルトで備わっています。
恒常性とは、体の内側や外側の環境因子の変化にかかわらず、生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態のことです。
バランスを保つ力、と言った方が分かりやすいでしょうか。
毎日、TVやネットの広告を見ていると、そのほとんどが、何かが「足りていない」または「ない」ため、○○で補いましょう(摂りましょう)ということに気がつきます。
なにかが多すぎたり、少なすぎたりするために、その問題が起こっている。
その原因は、何かが「足りていない」または「ない」せいだ、と。
例えば、「鉄分が足りていないために貧血になる」「糖質を摂りすぎているからAGEが増えて(糖尿病や癌などの)病気になる」「ウィルスの感染が心配だから消毒しなければ」といった感じです。
そこに、人の体が本来持っている「恒常性を保つ」機能への信頼は、あまり感じることができません。
なぜ、何かを足さなければいけないのか?
なぜ、何かを殺さなければ(抗菌・抗ウィルス)いけないのか?
そうすることで、また別の、何かが多すぎたり、少なすぎるために起こる問題はないのか?
果たしてそれは、悪いことなのか?
ただ「恒常性を保つ」ために
東洋医学では、その人が持つ恒常性を保つ力を超えて、陰陽の過不足が生じたときに病が生じる、と考えます。
何かが多すぎたり少なすぎているとき、体は恒常性を保つために反対の方向へ引っ張ろうとする。
沈静(抑制)されれば活性するように、炎症(活性)が酷ければ沈静するように、起こった変化に対して、それを元に戻そうとする作用、つまり生じた変化を打ち消す向きの変化を生む動きが起こります。
その生体の動きが、〇〇病、△△症として名称を付けられているにすぎません。
何かが多すぎたり少なすぎたりすることが、悪い訳ではないし、その症状はただ体が「恒常性を保つ」ために元に戻そうとして起こしているだけかもしれないのです。
とはいえ、恒常性を保つために反対の方向へ引っ張ろうとする力が強ければ強いほど、「辛い」「しんどい」体の状態があり、心が苦しくなるのも事実です。
当たり前のことを当たり前に
24時間営業、昼夜逆転生活になっていませんか?
陽が昇ると共に起き、陽が沈むと共に眠る。
そんな人という生物として当たり前のことが、当たり前にできない時代になってきています。
人の体も宇宙自然の一部。
日中は活動的に過ごし、夜は休息するように作られています。
昼が短い秋冬は睡眠時間を長くとることによって営気を養い、昼が長い春夏はよく体を動かして衛気を存分に巡らせる。
そうして1日、春夏秋冬、1年を健康に過ごせるのです。
夜は寝て、朝が来たら起きる。(規則正しい生活をする)
お腹が空いたらご飯を食べる。(お腹が空いていないのに食べない)
疲れたら休み、元気なときは体を動かす。
言いたいことを言って、好きなことをして、適度にストレスを解消して、毎日ご機嫌で過ごす。
そんな当たり前のことを当たり前にすること、無理なくできることが、恒常性を保つことに繋がり、アトピーをよくしたり、不調を改善したり、病気を予防します。
そうして自分の体への信頼を取り戻せたら、「~しなければいけない」とがんばる必要がないと感じられるようになってきます。
鍼灸や自然療法、お薬は、自分の体を信頼できない間の支えになります。
どうぞうまく使ってやってください。
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鍼灸治療は、心と体の調和を目指します。
定期的に受けることで、心身の健康を保つために役立ちます。
心と身体が丈夫になり、柔軟性が向上し、免疫力が高まってきます。
自信が持てるようになり、リラックス、ストレス軽減効果があります。
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