40代になってから第一子を産む人が増えています。
厚生労働省によると、現在の初婚年齢の平均は、女性29.0歳で、男性は30.7歳、初婚年齢が30代から40代も3割以上を占めます。
かつては高齢出産と言われてネガティブなイメージしかなかった40代になってからの出産も、医療の発達や、アラフォーで出産する著名人の増加によって払拭されつつあります。
40歳以上で出産するリスク
とはいえ、40代での出産には20代や30代で主産する場合に比べてリスクが伴うことには変わりはありません。
世界的に権威のある医学誌『The New England Journal of Medicine』では、40歳で妊娠した女性の流産率は全体の50%以上、生まれてきた子供がダウン症になる確率は約100分の1になるという調査結果が発表されています。
ちなみに25歳で出産した場合、子どものがダウン症になる確率は1200分の1で、40歳で出産した場合と比べて12倍もの開きがあります。
女性は一生分の卵子を持って生まれてきます。
卵子が卵巣の中にある期間が長くなるほど、遺伝を司る染色体やDNAにダメージが蓄積され、細胞分裂の力も低下してしまうため、生まれてくる赤ちゃんのダウン症をはじめとする先天異常や疾患は、卵子の老化が原因の一つとされています。
また、ごく普通の妊娠でも流産する確率は1割前後ありますが、その原因のほとんどが染色体の異常によるものです。
母親が年をとるごとに染色体の異常も起こりやすくなり、40歳以上の高齢出産では流産の確率も高まります。
とはいえ、心配する必要はありません。
卵子の老化は防げる?
当院では妊娠を希望される40代の方を多く診てきており、多数の症例から今では、たとえ40代であっても卵子の質を改善することが可能という結論に達しています。
卵子の原子細胞というは、その状態で、何十年も生きる事ができる特殊な細胞です。
女性は、生まれる時にはこの原始卵胞を卵巣に約200万個蓄えていますが、 思春期・生殖年齢の頃には約20~30万個まで自然消滅し、その後も毎月の生理の度に1000個ほど減っていくため、 ひとりの女性が、閉経までにつくる成熟卵胞の数は、約400個と言われています。
大切なのは、原子卵胞がいくつ残っているかではなく、残っている原子卵胞が成熟卵胞になり排卵されるまでの期間、いかに質の良い卵を育てることができるか、と私は考えています。
原始卵胞から前胞状卵胞になるまで3ヶ月以上かけてゆっくりと、前胞状卵胞から初期胞状卵胞までに約25日、初期胞状卵胞まではFSH(脳下垂体から出る卵胞刺激ホルモン)に関係なく発育していきます。
その後、一時卵胞から二次卵胞になるのに2カ月、つまり、トータルで6ヶ月かかって卵胞は成熟します。
実際、高度生殖医療をお休み中に鍼灸を受け始められた方の多くは、半年ほどで自然妊娠されたり、採卵できる卵子の数の増加や、卵子のグレードが上がったりしています。
原子卵胞が成熟卵胞となって排卵されるまで、約6カ月。
この期間をいかに過ごすか、子宮や卵巣を健全に保ち、妊娠が可能な状態を男性も女性も心身ともに作っていくかが鍵となります。
授かるためにためにできること。
妊娠を可能にするのは、卵子の数、卵子のグレード、子宮内膜の厚さの他、精子の状態や、愛のあるSEXなど、さまざまな要因が関係しています。
授かるために愛し合い、食生活に気を付けたり、運動をしたり、ストレスをためないようにされている方は、すでに授かる準備ができている可能性があります。
もし全くそうしたことに注意を払わず、高度生殖医療を受けるだけで自ら何もしていないとしたら、少し考えた方がいいかもしれません。
当院では、授かるために一体何をしたらいいのか分からない、という方のために、東洋医学的な女性の身体の仕組みや、妊娠を可能にするライフスタイルについてまとめた『赤ちゃん授かり本』PDFファイルを、妊娠を希望して来院された方に差し上げています。
もちろん、妊娠を可能にしていない原因はお一人お一人異なりますので、個別にアドバイスもさせていただいております。
ご興味のある方は、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
鍼灸治療は、心と体の調和を目指します。
定期的に受けることで、心身の健康を保つために役立ちます。
心と身体が丈夫になり、
柔軟性が向上し、免疫力が高まってきます。
自信が持てるようになり、
リラックス、ストレス軽減効果があります。
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