服を着たり脱いだりするときにバチバチっと静電気が起きたことはありませんか?
お肌の敏感なアトピー肌の方は、ある種類の素材で作られた衣類を身にまとっただけでゾクッとする、そんな経験をしたことが一度や二度ではないはず。
第二の皮膚と言っても過言ではない衣類。
もしあなたが健康で快適な毎日を送りたいと願っているのなら、アトピーの痒みを少しでも減らしたいのなら、肌に直接触れる衣類や、1日の3分の1の時間をその上で過ごす布団のシーツやタオルケットにこだわってみるといいかもしれません。
古くから愛されてきた天然素材
古くから愛されてきた天然素材は、それぞれに密度、吸水性、保湿性、通風性などの特性があります。
四季があり、気温や湿度の変化に富んだ日本でも、それぞれの素材の持つ特性をうまく活用することで春夏秋冬を健康で快適に過ごすために役立ってくれます。
ただ体を覆うだけではなく、その生地に触れることで生体内で起こる様々な反応をうまく活用するのです。
暑い季節は通風性がよく、皮膚の熱を冷却してくれる素材の衣類を。
寒い季節は保湿性があり、冷たい空気を通さない気密性の高い素材の衣類を。
【天然素材の優れた特徴】
・湿度をコントロールし、通気性がよい
・静電気による帯電がない
・保湿・冷却作用がある(環境から保護する)
・ほとんどの天然繊維は耐熱性があり、減菌することが可能
なぜ天然素材なのか?
地球上のあやゆる物質には必ずプラスとマイナスの電子の極性があります。
お肌も、衣類も。
皮膚に炎症を抱えているアトピー肌にとって、最も大切なのは、できるだけ皮膚と電位差のない素材を選ぶことです。
電位差があればあるほど、2つの物質が触れ合ったときに起こる摩擦で静電気が発生しやすくなり、痒みを増強させるからです。
子どもの頃、下敷きを頭にこすりつけて静電気を起こす遊びをしたことはありませんか?
人毛と塩化ビニール(下敷きの素材)こそ、最も電位差がある物質だから静電気がいとも簡単に起こすことができるのです。
一方で皮膚が抱えている電位に近い天然素材なら、静電気が起こることは少なく、衣類が原因で痒みが強くなることはありません。
なにより心地よく私たちの体を包み、心に安心感と平安をもたらせてくれます。
アトピー肌におススメの天然素材
アトピーのステージによって、お肌に直接触れる適切な素材は異なります。
皮膚に赤みがあって熱を持っているようなとき、ジュクジュクとした浸出液が出ているときは、清涼素材である麻や竹布がおススメです。
皮膚が冷たくて潤いがなく、カサカサと粉を吹いているようなときは、皮膚を温めつつ炎症を沈静してくれるシルクやリネンが良いでしょう。
コットン(綿)はその中間に当たる素材です。
シルクや麻といった素材を使った衣類は高価であることが多く、手が出ないという人は、コットンを選びましょう。
生産方法や織加工によって、シルクのように感じられるコットンもあれば、麻のような肌触りのコットンもあり、そのヴァリエーションが魅力です。
自分が「心地よい」と感じる素材を見つけて、皮膚に直接触れる肌着だけでも身にまとうものにこだわってみましょう。
沙羅鍼灸院の患者着も天然素材
リラックスして鍼灸施術を受けていただくために、沙羅鍼灸院では施術を受ける際のお着替えをご用意しています。
天然素材のダブルガーゼやオーガニックコットンで作られた患者着は、アトピー肌やアレルギー体質の方、化学物質過敏症の方でも安心して着ていただけます。
天然素材が肌に触れるときの感覚は、身にまとうだけで心と肌の緊張がほどけるやさしさです。
どうぞこの感覚を体感しにお越しください。
こちらの記事↓↓↓も参考になさってください。
なぜステロイドでは治らないのか【ステロイドとは何なのか?②】
【アトピーをよくするための10の基本事項】