エストロゲンの減少で更年期障害が現れるって思っていませんか?

エストロゲンの分泌量が減少すると、今までエストロゲンによって調節されていた、からだのいろいろな機能がうまく働かなくなり、更年期障害と呼ばれる様々な不調が現れるとされています。

実際、医療機関を受診してもエストロゲンの検査しか保険適用されていないため、エストロゲンばかりが注目され、「エストロゲンを増やせばいい」という治療が行われているのが現状です。

ところが最新の医療情報では、プロゲステロンが減少することによって相対的にエストロゲン過剰になることの方が問題とされています。

一体どういうことなのでしょうか?

2つの女性ホルモン

女性の若々しさと健康、精神の安定に影響を与える「女性ホルモン」

そもそもホルモンとは、人間を25mプールに例えるとスプーン1杯の量を入れただけで、その人の外見や身体、正確にまで影響を及ぼす、とても強いパワーを持った生理活性物質のこと。

その中でも女性と関りが深いのがエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの性ホルモンです。

2つの女性ホルモンが正常に分泌されていれば、健康でよく眠れるし、気力も体力も充実して顔色も良く、心身ともに若々しさが保たれます。

女性ホルモンは加齢と共にどちらのホルモンも減少していきますが、普通はプロゲステロンの方が先に減少していきます。

プロゲステロンの大部分は、排卵された卵胞が子宮内で黄体に変化してプロゲステロンを分泌します。

つまり排卵された卵胞が、黄体に変化しなくなってくるとプロゲステロンは激減し、閉経に近づくにつれてそのほとんどが無くなってしまいます。

ところがエストロゲンの方は量が減ることはあっても無くなることはないため、ある程度の量が体内で作られ続けます。

そのため閉経が近くなると自然にエストロゲン優位の状態が数年続くことになります。

ただホルモンを増やせばいいわけではない

2つの女性ホルモンは月経周期に合わせて分泌量が変化し、そのバランスを保つことで健康な状態を保っています。

生理が始まった直後はエストロゲン・プロゲステロン共に分泌は少ないのですが、エストロゲンは排卵期になると急上昇し、エストロゲン優位の状態になって排卵痛などの不調が出ることがあります。

排卵が起こるとプロゲステロンが増えてきてエストロゲンより多くなり、どちらの女性ホルモンも高い値のために体調はよくなるものです。

生理前になるとどちらの女性ホルモンも減少しますが、何らかの要因によってプロゲステロンの減少がエストロゲンよりも早い、または分泌が少ないとエストロゲン優位の状態になり、PMS(月経全症候群)でイライラしたり、頭痛や眠気、便秘などの不調が現れます。

この月経周期に伴うホルモンの分泌リズムに従って、プロゲステロンがしっかり分泌されている(エストロゲン優位でない)人は、排卵期や月経前の不調が少ないことが最新のEBM「科学的根拠に基づいた医療」で分かってきています。

ホルモン・バランスを整える方法

大切なのは、女性ホルモンのバランスです。

エストロゲン信仰によるホルモン剤の投与、イソフラボン(エストロゲン様物質)の過剰摂取、または体内に入るとエストロゲンのような働きをする環境ホルモン(内分泌攪乱物質)によって、現代女性の多くはエストロゲンがただ優位になるだけでなく、体内に過剰に蓄積されていると言われています。

環境ホルモンの例をあげると、

・プラスチック製品の添加物類
・テフロン加工のフライパン
・殺虫剤や農薬(主にグリホサート)
・カドミウム、鉛などの重金属
・ダイオキシンなど
・化粧品成分

まずはこうしたエストロゲンであってエストロゲンでない物質を、口や皮膚、粘膜から入れないようにすることが女性ホルモンのバランスを整えるはじめの一歩です。

次にプロゲステロンの分泌低下がある場合は、プロゲステロンの材料になるコレステロール(脂)をはじめ、ホルモン維持に不可欠な亜鉛やマグネシウムなどのミネラルを積極的に摂りましょう。

実は漢方薬にはプロゲステロンを増やす薬はなく、その代わりにコラーゲン(脂)たっぷりの薬膳スープを食して不妊治療や婦人科治療を行っていた歴史があります。

医療機関ではホルモン補充療法が盛んですが、人口のエストロゲンやプロゲステロンの使用は返ってホルモンバランスを崩して不調をまねき、症状を悪化させることがあるので注意が必要です。

エストロゲンをデトックスするためには?

女性ホルモンの材料は「脂」であるため、その代謝は肝臓に依存しています。

そのため肝機能が低下していたり、処理能力以上のエストロゲン(エストロゲン様物質を含む)が体内に蓄積されていると、女性ホルモンの代謝に影響が出やすくなります。

そのため肝臓の仕事を増やす上述のエストロゲンであってエストロゲンでない物質の摂取を減らすと共に、アルコールの飲み過ぎや薬の飲み過ぎ、ワクチン接種などで肝臓の仕事を増やさないことが重要になります。

そして疲れをためないために睡眠やストレス・マネージメントをしっかり行いましょう。

なによりも身体全体を動かすエネルギーの材料になる「糖」を切らさないことが最も大切です。

※炭水化物の食べ過ぎには注意が必要です

 

鍼灸治療では、肝臓の働きをよくしてエストロゲンの分泌を整え、肝機能を改善します。

更年期に伴って増えがちなコレステロール値も改善し、善玉コレステロール(HDL)を増やします。

更年期の諸症状に他にもエストロゲン過剰で起こる様々な不調、頭痛、生理痛、排卵痛、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫、チョコレート脳腫、無月経、月経不順など、月経に伴うさまざまな不調の改善にも効果があります。

 

なんとなく不調を感じるとき、その陰にホルモンバランスの乱れが隠れていないでしょうか?

ちょっと弱っているときに風邪を引いたり、大きなストレスを受けたタイミングでがくんと心身の調子を崩してしまうことがあります。

がんばれてしまうときにこそ、エストロゲン過剰によって引き起こされる症状に注意して欲しいのです。

【エストロゲン過剰によって引き起こされる症状】

性欲の低下/月経不順・月経異常(多くは月経過多)/乳房の腫れ・痛み

頭痛/体重増加/むくみ/冷え/気分の不安定(イライラ管・うつ気分)

関節痛/子宮筋腫/乳がん/子宮頸がん/子宮体がんなど

 

女性特有の不調で諦めたくない方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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PMSってなぁに?

鍼灸治療は、心と体の調和を目指します。

定期的に受けることで、心身の健康を保つために役立ちます。

心と身体が丈夫になり、柔軟性が向上し、免疫力が高まってきます。

自信が持てるようになり、リラックス、ストレス軽減効果があります。

冷え性・むくみ・慢性疲労・便秘・肩こり・頭痛などでお悩みの方は

根本から体質を改善して健康な身体を作る沙羅鍼灸院へご相談ください。

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