生理の周期に伴って不調が表れたり、本来の自分ではないような言動をしてしまって落ち込んだ経験はありませんか?

10代20代の頃の私はしょっちゅうでした。

自分では原因が分からず「躁うつ病じゃないか?」などと随分悩んだものです。

 

こうした生理周期に連動して起こる不調のことをPremenstrual Syndrome(月経前症候群)と言い、生理の前の3~10日頃の時期に50~80%の女性に起こると言われています。

女性なら誰でも生理的に起こる現象ですから、特別に深刻にとらえる必要はないのですが、痛みなど日常生活に支障が出るほどの場合は、少し身体のこと、健康のことを見直してみると良いかもしれません。

 

PMSの症状。

生理の開始と同時に症状が軽くなったり無くなったりする特徴があるPMS。

原因のひとつには月経周期中にエストロゲンとプロゲステロンの濃度が急激に変動するためと考えられていますが、原因が何であれ、その症状は身体的なものと、精神的なものの2種類に分類されています。

 

身体的な症状としては、動悸、頭痛、腹痛、関節痛、腹部の張り、腰痛、乳房の張りと痛みなどの痛みの問題の他、食欲の増加、便秘、下腹部がチクチク痛む、重だるさ疲労感の増加、ほてり、めまい、不眠、吐き気、手足のしびれ、にきび・じんま疹などの皮膚症状、手足のむくみ、体重増加などがあります。

 

精神的な症状としては、イライラ、カッとなりやすい、涙もろくなる、無気力、パニックになりやすい、うつ、集中力の低下、記憶力の低下、刺激に過敏になる、神経質になる、気分にむらが出るなどがあります。

 

PMSのメカニズム

生理の前になると、女性の身体は月経で血液が失われるのに備えて、血液を作る量を増やし、準備をします。

体温を上げ、身体のエネルギーを血液の生成のために使うため、その他の仕事は後回しになって、身体が重たく感じるようになり、休息モードを要求します。

血が増える、ということは、体内の水分量も増えますから、むくみやすくなります。

これはプロゲステロンというホルモンの働きによるもので、体内の水分量が増えることで身体のさまざまな部位で血液やリンパを含む循環が悪くなり、痛みが発生することがあります。

血液を作らないといけない訳ですから、血糖値のセンサーはいつもより敏感に反応し、血糖値が下がるとアドレナリンを分泌して食料(血液を作る材料)を得るように身体に指令を出します。

これが生理前には何を食べてもすぐにお腹が空く理由です。

アドレナリンは身体を戦闘モードにするホルモンですから、ちょっと活動的になるくらいなら良いのですが、生理前にはどちらかというと衝動的に、攻撃的に働くことが多いようです。

血が充分にあってエネルギー総量が高い人はイライラ、血が少なくてエネルギー総量が低い人は涙もろくなる傾向があり、総じて感情的な言動が増えます。

休息モードを要求するホルモンと、戦闘モードにするホルモンのバランスによって、さまざまなPMSの症状が出るという訳です。

 

PMSの対処法

そもそもPMSが起こる期間というのは、生殖が行われていれば、排卵をした後に受精して妊娠が成立する期間であって、生理で血を排泄する期間ではない、ということを先ずは心にとめておきましょう。

今から100年ほど前の女性の平均生涯月経回数は、なんと50回程度だった、と聞いたことがあります。

10人近く産むのが普通だった頃は、出産~授乳期間が長いために生理がない期間が多かったのですね。

 

そんな妊娠を成立させるための期間、心も身体もゆったりと安心していることが望ましい。

そう、妊娠するようなことをしていても・いなくても、女性の身体は妊娠を可能にするために生理を可能にするために日々準備をしているのです。

 

PMSの期間は心と身体をゆったりと安心させるために、先ずは身体を緊張状態にするようなウェストやバストを締め付けるような衣類ではなく、ゆったりとした服装で身体を緊張状態から解放してあげましょう。

あたたかいハーブティーでも飲んでリラックス、リラックス。

血糖値のセンサーが敏感になりますから、この期間はちょっとダイエットをお休みしましょう。

血糖値を急上昇させずに、直ぐにエネルギーになるホンモノのはちみつを舐めるのもおススメです。

 

もちろん、冷えは厳禁。

子宮は膣という穴から外界と直接つながっていますから、物理的に冷えやすいところです。

冷え対策はしっかりとしておきましょう。

冷えや子宮の血流をよくしてくれるツボ「三陰交」や、腎臓や生殖器を養ってくれる「照海」にセルフ灸するもGood!

 

生理痛や痛みに効く薬はたくさんありますが、むくみや体の重だるさなどが主病変のPMSに効く薬はありません。

いつも緊張しているのが標準モードで身体の力を抜くのが苦手、という方は、心と身体をゆるませるために、どうぞ鍼灸治療を受けにいらしてください。

PMSはもちろん、生理の期間もグッと快適に過ごしやすくなりますよ。

一般鍼灸治療

鍼灸治療は、心と体の調和を目指します。

定期的に受けることで、心身の健康を保つために役立ちます。

心と身体が丈夫になり、

柔軟性が向上し、免疫力が高まってきます。

自信が持てるようになり、

リラックス、ストレス軽減効果があります。

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