立冬が過ぎ、小雪を迎え、日中は暖かい日が続いていますが、朝晩の寒暖差が10℃以上になる日もあり、1日1日冬らしい気候になってきています。

気づけば今年もあとひと月と少しなりました。

季節的に、環境的にも、気持ちの浮き沈みや不安を感じる人が増えているようです。
 
多様な価値観や生き方が認められるようになってきた一方で、新型コロナ対策に象徴されるような社会的な規制や同調圧力から逃れることが難しく、ストレスを抱えておられる人が多いようにお見え受けします。
 

免疫力を下げる不安や恐れ

東洋医学では「心身一如」といい、心と体はつながっていて、心の不調が体の症状に影響したり、体の症状が心の不調を招いたりすると考えられてきました。

実際どなたでも、腹を立てて怒り過ぎたら頭に血が昇った、不安や心配で動悸がしてきた、ストレスで胃が痛くなった、という経験をされたことがあるかと思います。

このように心の不調の一部には、精神面よりも体の症状が前面に出てくることがあります。

また不安障害や、適応障害などストレス性の病気でも、さまざまな自律神経症状(頭痛、めまい、息苦しさなど)を伴うことがあります。

その症状が一過性のもので心や体が負担に感じるものでものでなけば、いろいろな感情は人生に彩りを与え、豊かにするものですから問題ないでしょう。

どんな感情もマイナスの側面だけでなくプラスの側面がありますし、人は誰でも自分の気持ちを自由に感じ、好きなだけ味わう自由があるからです。

もし、その症状が一時のことではなく、何週間も何カ月も、さらには何年も続いているようなら、不安や恐れ、怒りなど、過度な感情は血流を悪くして免疫力を下げてしまうため、風邪を引きやすくなったり、今まではなかったアレルギー症状や胃腸の不調が出てくることもあります。

また例え一過性のものであったとしても、ジェットコースターのように揺さぶられるようなものであったら、それだけで心も体も疲弊してしまい、また立ち上がるのに膨大なエネルギーが必要になります。

それは心の悲鳴が体を通してあなたに何かを訴えかけているのかもしれませんし、体の肉体的な悲鳴が感情になって溢れているのかもしれません。

心と体にスペースを

体の症状ばかり見ていてはなかなか改善しない場合もありますし、逆に体の症状が楽になってくると心の面の回復が早まることもあります。

人の体という器はとても繊細で、気候や環境、生活習慣、人間関係などさまざまなものの影響を受けて生き、また生かされています。

そうした周囲からの影響は良くも悪くも人の人生の彩りをあざやかにし、その影響が少なければ少ないほど健康で幸せでいられるかというと必ずしもそうではありません。

同時に変わり映えのない毎日、なにも起こらない日常もまた特別で愛おしいものです。

 

その症状は、治るプロセスのために起こっている場合もあるし、暴走していることもある。

ただ体の恒常性のバランスを保つために起こっているだけのときもある。

なにかを悪者にすれば心が救われる場合もありますが、悪者を叩けば叩くほど自分の心が疲弊して、治癒から遠ざかることがあることも覚えておきましょう。

どんなときも何かをジャッジしたり、決めつけたりしないように、心と体を柔軟にしてスペースをつくるようにしておくと、中庸を保つことができ、そのときどきで最善の選択をすることができます。

心が弱っているとき

暗いニュースばかりが目に入ってくるようなとき、自分の感じ方がネガティブに偏っているときは、心が弱っているときです。

辛い、悲しい、苦しい、傷つけられたと感じたときは、原因を外に求めるのではなく、自分の内にないか、少し考えてみましょう。

調子が悪いときは、どんな出来事も悪く捉えてしまうものですし、逆に絶好調のときはちょっとした失敗すらポジティブに捉えることができるものです。

 

そして、ときには五感から入ってくる情報をすべてシャットアウトすることも助けになります。

正しさは人の数ほどあるから、あなたの正しさがあるように、誰かにも正しいと思うことがあり、その時々の状況や環境、立場、責任、その人にとっての正しさの中に人は皆生きているからです。

だから、あなたはあなたの基準でその正しさを歩んだらいいと思います。

自分と向き合い

平静に現状を知り

自分ができることと、できないことを考え

できることは試してトライ&エラーを繰り返し

できないことは人に頼りましょう。

人のやり方を真似ても答えはでないし、なによりあなたが納得できないでしょう?

本質はすべてあなたの中にあるのだから。

そうしているうちに心も回復してきまよ、きっと。

 

だから光が見えないときこそ、まがいものでもいいから明るく積極的な気持ちを持ちたいもの。

人の脳は、現実と妄想の区別がつかないからです。

やるべき対策はしっかりとやりながら、食事・運動・睡眠など日々の生活習慣を大切にしていきましょう。

Selfactレッスンでは、動けるからだをつくるセルフケアで、自分で心と体を整える方法をお伝えしています。

鍼灸を受けることで心と体が整う効果はたくさんあります。

自分で重荷を抱えきれないときは、どうぞご相談ください。

鍼灸治療は、心と体の調和を目指します。

定期的に受けることで、心身の健康を保つために役立ちます。

心と身体が丈夫になり、

柔軟性が向上し、免疫力が高まってきます。

自信が持てるようになり、

リラックス、ストレス軽減効果があります。

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