酷い腹痛でこまったことはありませんか?

もしかすると、それは「排卵痛」かもしれません。

「排卵痛」自体は病名ではなく、排卵期の前後に下腹部や腰などに痛みが出る・出血することがある、などの症状ですが、その痛みの内容や程度、原因も人によってさまざま。

子宮内膜症や子宮筋腫がある方によくみられ、または初潮を迎えて間がない10代前半の方や更年期に入ってホルモンバランスが乱れが原因で起こる場合もあります。

多くの方は、「年齢的にしょうがない」「どうせ治らない」と諦めてしまっている場合が多いようですが、実はこの排卵痛、生理痛同様、本来は「無い」のが正常な状態です。

だから排卵痛を軽減したり、よくしていくことを十分可能で諦めなくていい。

なぜ排卵痛が起こるのか?一緒に考えていきましょう。

女性ホルモンの分泌が乱れる

女性の身体は月経が終わって卵胞期に入ると、子宮内膜を厚くして体温を下げる働きのあるホルモン「エストロゲン」の分泌量が増え、低温期になります。

そして排卵直後から、子宮内膜の厚みを維持する作用と体温を上げる働きがあるホルモン「プロゲステロン」が分泌され、高温期に入ります。

このエストロゲン分泌期とプロゲステロン分泌期が入れ替わるタイミングで起こるのが排卵で、そのときに何らかの要因によって起こるのが排卵痛です。

エストロゲン分泌期に①感情の乱れ(怒りや焦りが多い)②眼精疲労や光刺激が多い③女性ホルモンの素になる成長ホルモンが分泌する夜中の1~3時に起きている④砂糖や小麦の過剰摂取があると、エストロゲンの分泌が過剰になり、エストロゲンを分解・処理する肝臓に負担がかかり、エストロゲンが乱効果してホルモン分泌が乱れます。

エストロゲン過剰になると子宮内膜が異常形成されるため、プロゲステロンの分泌が少なかったり、子宮内膜をはがして月経を起こすプロスタグランジンという物質が少なかったりすると、子宮内膜症や子宮筋腫になります。

当然、排卵痛も強くなります。

ちなみにエストロゲンの分泌は加齢に関係なく過剰になることはあっても減ることはありません。

よく言われる「更年期になるとエストロゲンの分泌が低下する」という説は大きな間違いです。

加齢とともに減少するのは、子宮内膜の厚さを保って妊娠を維持するためのホルモン、プロゲステロンの方です。

改善のカギは血流をよくすること

排卵痛は卵子が排出される時に卵胞が破れ、卵胞液と血液が流れ出して腹膜を刺激することから起こるもの。

排卵期は卵巣に血が集まって少し炎症を起こしている状態になるため、お腹が張ったような痛みが出たり、子宮周辺に痛みを感じたりすることもあります。

腹膜の刺激や炎症状態になるのは身体の生理的なメカニズムなので、これだけで酷い排卵痛が起こるわけではありません。

痛みがあるということは、血行不良があるということだからです。

女性の骨格は、エストロゲン分泌期(卵胞期)は排卵に向けて胸(リンパ節辺り)がキュッと締まって、骨盤がゆるんでプリッとしたお尻になり内膜を増殖します。

排卵後のプロゲステロン分泌期は月経に向けて胸が丸くふくらみ(拡張)、骨盤が締まってお腹の横の筋肉(腹横筋側腹部)も締まってきます。

この切り替えがスムーズにいくと骨盤内の血流がよい状態が保たれ、酷い排卵痛が起こることはありません。

ところが現代の女性の多くは加齢とともに骨盤がゆるみ、そこに慢性的な運動不足による筋力低下が加わって骨盤や腹横筋を締める力が著しく弱くなっています。

筋肉の主作用は「収縮」であるため、筋力が低下する=収縮する力が減るからです。

そのため骨盤のゆるみと運動不足を改善すれば、子宮の血流もよくなり、酷い排卵痛も改善されてきます。

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排卵痛を助長する4つの要因

ホルモン分泌の乱れを助長して排卵痛をさらに酷くする要因は、以下の4つがあります。

①機能性ディスペプシアで胃腸が弱い

暴飲暴食で胃が熱を持ちやすい

③加齢のために高張性脱水傾向で、尿が少なく、むくみやすい

貧血・低体温・低血圧

生まれつきだから、体質だから、と諦めてしまう人が多い要因もありますが、食事や生活習慣、運動などを主体的に取り組むことで改善することは十分可能です。

実際私自身も20代半ばには卵巣嚢腫の手術を受けたこともあるくらい①~④の要因がすべてありましたが、いろいろなことを気を付けることで現在は月経にまつわる不調はほとんどありません。

加齢は止めることはできませんが、できるだけ加齢をスローにして更年期にまつわる諸症状を減らし、わりと毎日を快適に、ご機嫌に過ごせているのではないかと思います。

もちろん、鍼灸治療は私にとっても心強いサポーターです。

鍼灸治療は排卵痛の他にも、生理痛、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫、チョコレート脳腫、無月経、月経不順など、月経に伴うさまざまな不調の改善に効果があります。

女性特有の不調で諦めたくない方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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