1日に何杯コーヒーを飲みますか?

 

妊婦はコーヒーを飲まない方がいい。

コーヒーを飲むと胃が痛くなる。

コーヒーは体を冷やす。

コーヒーを飲み過ぎると夜眠れなくなる。

いろんな説がありますが、あなたはコーヒーは「体にいい」か「悪い」どちらだと思いますか?

 

コーヒーの健康効果

コーヒーにはさまざまな健康効果があります。

肝硬変をはじめ、2型糖尿病、心臓疾患、パーキンソン病、認知症、胆石、虫歯、癌を予防するなど、さまざまな効果がある、と多くの疫学調査やエビデンスから考えらえています。

なぜ、これだけさまざまな健康効果があるのか、具体的な理由はまだ不明とされていますが、最も大きな理由は、主成分であるカフェインによるところが大きいと私は考えています。

60種類以上の植物に含まれる刺激物質カフェインは、主に脳と神経系に作用して、胃酸の分泌を促し、一過性に循環と代謝を上げてエネルギー代謝を高めます。

そこにコーヒー含まれる数百種類もの化学物質、カリウム、マグネシウム、ビタミンEなどの抗酸化物質、特にクロロゲン酸と、誘発された肝障害を修復する効果がある油脂のカーウェオールとカフェストールなどが不思議な方法で組み合わさり、さまざまな病気の予防効果をもたらしているようです。

 

コーヒーは「陽」の性質が強い飲みもの

東洋医学では全てのものを陰と陽に分けて考えます。

コーヒーは「陽」の性質が強い飲みもので、あらゆる生体活動に活性を促します。

血管を拡張して循環を促し、体温を上げて基礎代謝を高める効果は、車に例えるとエンジンをかけるような作用を身体に与えます。

風邪をひき始め、アレルギー症状、口角炎や口内炎などができていて、あきらかに免疫力が低下している症状があるときは、むしろ避けた方がいいかもしれません。

どんなに健康効果がうたわれていたとしても、体が適応できる以上のものを飲めば刺激過剰になります。

「コーヒーは南国の植物だから身体を冷やす」という説もありますが、必ずしもそうとは限りません。

コーヒーの持つ苦味は確かに体の熱を冷ます作用がありますが、あくまで「余分な熱を冷ます」作用であって

冷えを増強するものではないと感じています。

むしろ問題なのは、血液の循環や代謝が促されたときに、それを動かすエネルギーがないことでしょう。

車でも、ガソリンが入っていない状態でエンジンをかけるとエンストを起こします。

同様のことが人の体にも起こるとイメージしてください。

コーヒーが体に悪いのではなく、ガソリンが入っていない状態でエンジンをかけること、エンジンをかけるエネルギーがないことに問題があるのです。

そんなときはエネルギーの材料になるをコーヒーのお供にすることで、エネルギー不足問題が解決できます。

速やかに体に吸収されてエネルギーの材料になる単糖の形で摂れるホンモノのはちみつがおススメです。

刺激物であることに変わりはない

とはいえ、さまざまな健康効果があるほどコーヒーが刺激が強いものである、という事実に変わりはありません。

コーヒー豆に含まれるペプチドが胃の壁細胞に作用して、胃酸の分泌を促すため、胃粘膜にリーキーがあるような人にとっては酷い胸やけや胃痛の原因になるでしょう。

脳の中枢神経系を興奮させるため、コーヒーを飲むことに神経系が慣れてしまうと、それを止めるのが困難になる中毒性があることは否めません。

急激な血圧の上昇を招くため、コーヒーを飲んだ直後は動悸が早くなることがありますが、長期的には健康に良い効果があることが複数の研究から分かっています。

とはいえ高血圧で循環器疾患に不安がある人は、ドリップ式で入れるコーヒーよりカフェイン含有率が200倍以上あると言われるインスタントのコーヒーは控えた方がいいでしょう。

妊娠中の胎児への影響を懸念する声が根強いのですが、アメリカ産科婦人科学会(ACOG)は「1日200mg以下のカフェイン摂取では胎児に対する明らかな害は証明されていない」としており、また世界保健機構(WHO)は「1日300mg以上は摂らないように」と勧告しています。

ちなみに身近な飲みもので考えると、100ml辺りのカフェイン含有量は、コーヒー:60mg、玉露:160mg、紅茶:30mg、エナジードリンクは商品にもよりますが最高で300mg含まれているものもあります。

カフェインの覚醒作用は、不眠や睡眠障害の原因になることがあります。

体内でカフェインの効果が半減するまでにかかる時間は、個人差はあるものの「6時間ほど」と言われています。

わずかなカフェインのために夜ぐっすり眠れないようなら、コーヒーを飲むのは止めておいた方がいいでしょう。

質と量にこだわってみよう

多様化の時代、一杯のコーヒーにかかる費用もさまざまです。

ファストフードの100円コ―ヒ―、ファミレスの お代わり自由コ―ヒ―、缶やペットボトルに入ったコ―ヒ―が、なぜその価格で提供できるか?考えてみた方がいいかもしれません。

酸化したコーヒー豆や添加物のために、コーヒーで得られるはずの健康効果以上に、さまざまな不調や病気の原因になることがあるからです。

加工方法や淹れ方も、コーヒーの風味の違いを生むだけでなく、効果に違いを生むことがあります。

コーヒーにフレーバーシロップや糖でない甘味料を入れるのは、レギュラーガソリンで走る車に軽油を入れるようなものでしょう。

また、コーヒーのお供にドーナツや袋に入った菓子類を食べていたら、間違いなく肥満の原因になります。

コーヒー以外の食品(チョコレートやガム)などからもカフェインを摂取していることにも気をつけるべきだと思います。

 

とはいえ、朝の仕事始めに飲む一杯のコーヒーは至福の時を与えてくれます。

頭がスッキリとして、1日を快適に始めるスタートダッシュをキメてくれます。

ぜひあなたに合ったコーヒーの質と量にこだわって、コーヒーから得られる健康効果を享受してください。

鍼灸治療は、心と体の調和を目指します。

定期的に受けることで、心身の健康を保つために役立ちます。

心と身体が丈夫になり、柔軟性が向上し、免疫力が高まってきます。

自信が持てるようになり、リラックス、ストレス軽減効果があります。

冷え性・むくみ・慢性疲労・便秘・肩こり・頭痛などでお悩みの方は

根本から体質を改善して健康な身体を作る沙羅鍼灸院へご相談ください。

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