お母さんがアトピーであった場合、自分の子どもにはアトピーにしたくない、またはアトピーの子どもであったとしても幼少期の間にアトピーを治してあげたい、と願う人がほとんどです。

乳児期の湿疹、アトピーはお母さんが妊娠中にやったこと(食生活、サプリメントや薬剤、ステロイドを使ったか)の影響を受けるため、妊娠中から気を付けていただきたいのですが、今回は産後、子どもをアトピーにしないため、またはアトピーであっても幼少期の間にアトピーを治すために、授乳中からできることをお伝えさせていただきたいと思います。

乳児湿疹が出るところと対処法

産後2・3か月頃になると、お母さんがどんなに健康であっても、産道を通るときにこすれる頭頂部から頬や耳の周りなどから発疹が始まり、顔全体に広がることがあります。

赤ちゃんの湿疹は、一度出てから3日~1週間ぐらいで治まることが多いため、先ずはぜひ何もせずに見守る勇気を持って、出た湿疹がすぐに治まることをお母さん自身が体感していただきたいと思っています。

乳児湿疹は基本的に、薬を使わなくても、保湿をしなくても、ほっておいても8カ月~1年で治ります。

沐浴だけで大丈夫。

もちろん沐浴の際は、石鹸は使いません。

赤ちゃんの陰部が、うんちなどで著しく汚れてしまった時だけ、軽く泡立てた石鹸で部分洗いしてあげましょう。

頭の脂漏性湿疹がどうしても気になる場合は、ホホバオイルなどをぬってから沐浴すると、固まった脂の塊が自然に乳化してはがれやすくなりますので、やってみてください。

お母さんが気を付けること。

赤ちゃんはお母さんの母乳で育ち、その母乳はお母さんが食べたものから作られます。

もしお母さんの身体が不飽和度の高いもの(PUFA)だらけになっている場合、乳児湿疹がなかなかよくならず、1歳から2歳になっても脂漏性の湿疹が続く場合があります。

そうしないために、母乳育児をされているお母さんはご自身が食べるものについて、以下の5つのことに気を付けてください。

① 炒めもの・揚げ物を食べない

② 糖を絶たない

③ サプリメントなどで鉄を摂りすぎない

④ 豆乳を飲まない

⑤ アブラナ科の野菜( キャベツ、ダイコン、小松菜、ブロッコリー、白菜、チンゲンサイ )を摂りすぎない

①と②は最低限やっていただきたいことで、③~⑤は気を付けるに越したことはないのですが、あまり深刻に取り組まなくても大丈夫です。

①③④は炎症の材料となるものの摂取を控えるためです。

炒めもの・揚げ物は単純に体内の不飽和度が高くなりますし、鉄は肝臓で作られるタンパクにガードされた後、酸素によって全身に運ばれますが、鉄だけが体内にある場合は炎症を起こす要因になります。

同様に発酵していない大豆もエストロゲン過剰を生み、アトピーの炎症の材料になります。

②の糖を絶たないの「糖」は、黒糖やはちみつなどの単糖類のことです。

母乳を与えるためにお母さんは想像している以上に自分のエネルギーを使っています。

成人女性が1日に必要なカロリーは1600~1800キロカロリーですが、授乳中は2500キロカロリー以上が必要と言われるくらいです。

知らず知らずの内にお菓子などから摂っている植物性油脂や白砂糖を、ミネラルが豊富なはちみつや黒糖に変えてみましょう。

糖の摂りすぎを心配されるお母さんがおられますが、黒糖やハチミツは1g/4キロカロリー弱、単糖類以外にも豊富なミネラルを含んでいる低GI値食品です。

一袋300gの黒糖を1日で全部食べてしまったとしても(そんな人はあまりいないと思いますが)、大丈夫だとお分かりいただけたでしょうか?

⑤のアブラナ科の野菜を積極的に摂らない方が良いのは、母体の代謝を下げる作用があるからです。

もしどうしても食べたい場合は、しっかりと熱を入れる煮物やグリルにして食べましょう。

離乳食はいつから始めたら良い?

母乳育児をどのくらいやるかはいろいろな意見がありますが、お母さんから子どもに伝えることができる初乳の免疫の力は、母乳を6カ月ほど与えれば充分という説があります。

母乳育児には、お母さんから子供への愛が自然に伝わり、子どもが安心感を得て、母子の情緒的な絆を築く効果がありますから、理想は12カ月ぐらいと言われています。

ですから12カ月以降は親子の「スキンシップ」ぐらいの認識でよいと思いますし、お母さんが身体への負担を感じているのにも関わらず、無理に母乳育児を続ける必要はないと私は考えています。

離乳食の基本は、おそらくお母さん達の方が私よりお詳しいでしょう。

子どもをアトピーにしないためには、油を含まないもの、タンパク質はもう少し大きくなってからに2点に気を付ける程度で、薄味で形にこだわらず、お母さんが食べているものの中から赤ちゃんが食べられそうなものを与えればよいのではないでしょうか。

私たち人間にとって食事とは、単に栄養を摂るための行為ではなく、食事をとることで満たされる豊かさが得られたり、一緒に食事をする誰かとのコミュニケーションの場になるものです。

ぜひお母さん自身が、赤ちゃんと一緒に食べる食事を楽しんでください。

<参考>母乳育児シリーズ「離乳食」/日本母乳の会

お子さまのアトピーでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

刺さない小児はり

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