子どものアトピーについて、シリーズでお届けしています。

先ずは子どものアトピー発症の土台となる3つの要因子どものアトピーが発症する6つの条件をご覧ください。

 

本日は6つの条件の3番目、アトピー発症の土台となる3つの要因に当てはまった上で、母乳をあげているママがマクロビアンの場合、なぜ発症率が上がるのかについて、お伝えしたいと思います。

 

母乳はお母さんの体に流れる血液から作られ、お母さんの食事はおっぱいの「質」に大きな影響を与えるので、母乳をあげるお母さんがマクロビアンで炎症の材料になってしまう油(特に不飽和脂肪酸のオメガ6系の油)をたくさん摂られている場合、母乳を飲むお子さまはアトピーになりやすかったり、治りにくかったりすることがあります。

 

その理由は、何を食べているか?よりも、その調理法にあります。

 

マクロビオティックには、蒸し煮、重ね煮など独特の調理法があるのですが、例えばお味噌汁を作る場合でも、具となるお野菜をごま油で炒めてから蒸し煮にし、あその後にお水を足して火を通し、最後にお味噌を入れます。

 

「野菜の旨味を逃がさず閉じ込める」という意味においては、とても理にかなった調理法で、実際に美味しいのですが、万事がこの調子で食物油(不飽和脂肪酸のオメガ6系の油)を調理に使うため、これが食事の度となるとまぁまぁの量の食物油を毎日摂取することになります。

加えて、マクロビオティックでは揚げ物料理が多いです。

動物性のものをベジタリアンほど制限はしていないものの、基本は菜食であるせいか、お野菜の天ぷらやから揚げもよく見かけますし、乾物を揚げ物にして肉の代用品として使うこともあります。

ですから、「マクロビアンだけど、揚げ物はほとんどしないの」というお母さんであれば、この項目は過度に心配しなくても良いかもしれません。

 

調理に油をよく使うこと、揚げ物料理が良くない理由は、一言で言うと調理で使う油が炎症を起こす材料になることがあるためです。

油を多く使う調理法は、アトピーの炎症に対して火に油を注ぐようなこと、と認識しておいた方が良いでしょう。

 

「油(脂質)」がすべて悪いわけではなく、脂質は熱の発散を防いで体温を保ったり、太陽の光を利用してビタミンDを合成したり、脂溶性のビタミンA・D・E・Kなどの吸収を助けたりする効果もあります。

だからと言ってわざわざ調理に油を使って足さなくても、お肉もお野菜もバランスよく食べていれば、子どもの成長・発達に必要な油(脂質)は摂取できていると思って大丈夫です。

 

もちろん、低温圧縮法で作られた質の良い油であれば、ごま油でも菜種油でも食物油を調理に使っていただいて良いですし、揚げ物もたまに召し上がるぐらいなら大丈夫です。

 

が、ここで言う「たまに」は、1か月に2・3回もしくは1週間に1回以下、それもパンやお菓子、加工食品などを普段からあまり食べない方に適応できる目安です。

 

そうでない方は、意識して「煮る/炊く/蒸す/焼く/グリルもしくはオーブン」といった伝統的な和食の調理法にされることをおススメいたします。

どうしても油を使う料理をしたい場合は、オリーブオイルなどオメガ9系の油を使うようにしましょう。

 

 

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