3月に入り、お子さまの入園・入学準備に追われているお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか?
この時期によくご相談を受けるのが、給食で必ずと言っていいほど出される牛乳対策です。
アレルギーじゃないけど飲ませたくないもの。
牛乳のアレルギーがあっても・なくても、アトピーのお子さまをお持ちの親御さんは、家では子どもに牛乳を飲ませていない、という方がほとんどです。
理由は、元々ご両親が牛乳を飲まない人であったり、子どものアトピーをきっかけに食生活を見直したときに、アトピーの悪化要因として「牛乳」が出てきたので飲ませていないなど、いろいろです。
理由は何であれ、日本人の80%が乳糖不耐症で、牛乳を飲むとお腹を壊したり、ゆるくなる人が多いため、アナフィラキシーを起こすほどの牛乳アレルギーはなくても、「飲みたくない」「子どもにも飲ませたくない」人が増えています。
給食も牛乳も、本当は任意。
給食も牛乳も基本的には強制ではなく任意なのですが、多くの場合、保護者から運営側が納得する理由を提示する必要があります。
運営側としても、子どもの好き・嫌いや、親の感情だけで例外を認める訳にはいかない様々な事情があるからです。
社会的、政治的な事情ももあるかもしれません。
大切なのは、親御さんがどうしていきたいか、しっかりとした教育方針や治療方針の軸を持っていることです。
天下の宝刀『医師の診断書』
とはいえ、子どもが集団生活を始めるにあたって、できるだけ穏便に「子どもに牛乳を飲ませたくない」旨を運営側に伝えたいものです。
誰だってモンスターペアレンツになりたいわけではありません。
そんなとき、威力を発揮するのが『医師の診断書』です。
法的には診断書などの書類の提示義務はないのですが、大抵の場合、運営側から提出を求められることが多いようです。
そして、『医師の診断書』を提出することで、スムーズに穏便に給食で牛乳を拒否することができます。
信頼できる「かかりつけ医」の存在
アトピーであっても他の病気であっても、子どもが病気にかかったときの親御さんの治療方針が明確であれば、自分たちの治療方針に合った「かかりつけ医」を持っておくと、こんなときに安心です。
普段から身体を診ていない患者の診断書を、患者の都合で書いてくださる都合のいい医師はいないからです。
アトピーだからと言って、必ずしも皮膚科医である必要はありません。
私自身、アトピーが重症期だった頃は、近くの内科でステロイドを処方してもらっていましたし、不眠やその他アトピーに伴って出てくる体調不良に親身に相談にのってくださっていたのも内科の先生でした。
個人的に、西洋医学で治療する医師たちの中でも、「身体全体を診る」という視点があるのは内科医だと思っています。
ぜひ、お住いのお近くで信頼できる内科医の「かかりつけ医」を見つけてください。
当院のご近所の方には、こちらの先生をよくご紹介しています。
西洋医学による現代医療も、東洋医学による鍼灸も、利用するご本人に選択していく権利があります。
ぜひ、うまく使って健やかな毎日を送るためにお役立てください。
【子どものアトピーシリーズ】
6つの条件の他の記事はコチラ↓↓↓からご覧ください。
ママがベジタリアンもしくはマクロビアンだと、なぜ子どものアトピーの発症率が上がるのかについて
母乳をあげているママがマクロビアンの場合、なぜアトピーの発症率が上がるのか
6つの条件の内、1つが当てはまる程度ならあまり問題でないことも多く、アトピーが発症しないことも多いです。
【アレルギーの側面からアトピーを考える】