
【アトピーがよくなる10の基本事項】と題して、アトピーをよくするためには、これだけは基本中の基本!というものを昨年まとめました。
アトピー・プログラムなどでお渡ししている「アトピーを劇的によくするための10のセルフケア」PDFファイルの内容と重複している部分もありますが、セルフケア以前の、基本中の基本について書いています。
その中でも書いているのですが、アトピーの改善最も助けてくれるものに、「睡眠」があります。
睡眠、足りてる?チェックシート
自分にとって十分な睡眠時間には個人差があり、4時間で十分という人もいれば、9時間くらい寝ないとダメ、という人もいます。
もし、あなたに以下に当てはまる項目があれば、睡眠不足の可能性があります。
☑疲れやすい
☑ストレスが多い、溜まっている
☑衝動的に暴飲暴食してしまうことがある
☑いつもイライラしている
☑集中することができない、しても続かない
☑ボーっとしていることが多い
これらは睡眠不足から起こる症状の代表的なもの。
もし、いろいろとやっているのにアトピーがよくなっていないとしたら、睡眠が不足しているのかもしれません。
睡眠から得られる効果
アトピーをよくするために欠かせない成長ホルモンは、脳の下垂体から分泌され、掻き壊しなどで傷ついた細胞を修復し、お肌の新陳代謝を促して新しい皮膚の形成を助けてくれます。
自分の身体にとって睡眠を十分にとることができると、 アトピーがよくなるための肌質改善だけでなく、以下のような効果を感じられるようになります。
・慢性的な疲労感が解消
・ストレスに対する耐性が高まる
・衝動的に暴飲暴食してしまうことが減る
・イライラしなくなる
・思考がクリアになり、集中力が高まる
・物事に対して意欲的になり、毎日が楽しくなる
つまり、皮膚症状だけでなく、アトピーに付随するさまざまな不調の改善にも効果がある、ということです。

アトピーと抑うつ。
アトピーの痒みのために睡眠時間が削がれたり、不規則になるために、睡眠不足になっているアトピーの人は、同時に大なり小なりの抑うつ状態にある、と言っても過言ではありません。
起きているときはもちろん、強い痒みに襲われるたびに交感神経が優位になるため、睡眠の最大の目的である「脳の休息」を得ることができないからです。
常に脳が緊張状態にさらされているため、精神的な疲労がとれず、正常な判断力までも低下してくることがあります。
精神的な抑うつ状態は活動量の低下に繋がり、アトピーがよくならない負のスパイラルに陥ることもあります。
快適な睡眠のために。
そのため、睡眠時間の確保はアトピーをよくするために必須といっても過言ではありません。
もちろん、睡眠の質も大事です。
育児や介護、仕事の関係でまとまった睡眠時間がとりにくい環境であっても、寝る時間から逆算して布団に入る、寝る前にスマホやPCをいじらない、寝具や寝室の環境を快眠を促すものに変える、マインドフルネスを意識するなど、質のよい眠りを得るためにできることはたくさんあります。
寝る前に入浴したり軽い運動をして体温を上げると、寝つきがよくなります。
何をしても効果を感じられないときは、睡眠導入剤等のお薬の力をかりることがあっても良いでしょう。
鍼灸治療も効果があります。
眠れることが何より大切です。
ぜひ、あなたに合った快眠法を見つけてください。
【アトピーをよくするための10の基本事項】
⑨シーソーが揺れ動くのを楽しんでしまうくらいの気持ち(マインド)