最近また子宝鍼灸を希望されて来院される方が増えています。

沙羅鍼灸院の子宝鍼灸

開業以来たくさんの子宝を望まれている方をサポートさせていただいていますが、最近は世間一般の不妊治療に対する認知が広がってきているおかげで、20代30代からお子さまを授かるために取り組まれる方が増えていて、とても嬉しく思っています。

もちろん40代の不妊治療に希望がない、という意味ではなく、毎月月経があり、妊娠が可能な年齢であれば、何歳であっても授かることは夢ではありませんし、当院では「授かる前提」で鍼灸治療を行っています。

不妊治療の定義と現状

日本産婦人科学会が提示している定義によると

生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間(1年)避妊することなく性生活を継続的に行っていても、妊娠の成立をみない場合

を不妊とみなし、なにがしかのアプローチが必要とされています。

「ある一定期間」が2年から1年になったのはごく最近のことで、海外ではずいぶん以前から1年で授からない場合は不妊とみなされていました。

統計によると現在の日本の不妊治療の現状では、7組に1組が不妊なのだそうです。

不妊治療の原因の第一位は原因不明で、2位以降の原因の割合は男女同じと言われており、男性にも女性にもどちらにも原因がある場合があります。

高度生殖医療の問題点

私が疑問に感じるのは、不妊治療を行う病院数、体外受精の実施件数は世界最多であるにもかかわらず、累計出産率は世界でも最下位に近い、という事実です。

これは女性であり男性である人の心と身体の状態があまり考慮されることなく、これがダメならあの方法といった感じでステップアップするような治療を、次から次へと行っている現在の不妊治療の現場に問題があるように感じています。

高度生殖医療を受ける、ということが、特に女性の心と身体にとって、どれだけ負担が大きいか、ということが考慮されないままに治療が進められるため、肝腎の妊娠が可能になる身体作りがないがしろになっているような気がしてなりません。

授かりたい方におススメしていること。

当院では多くの方が高度生殖医療と並行して鍼灸治療を受けておられますが、多くの場合、初診の時点で妊娠が可能になる身体作りがないがしろにされてきているため、何歳であっても初診から3カ月~半年は高度生殖医療をお休みすることを推奨しています。

この3カ月~半年という期間は、卵子の原子細胞が子宮の中で成長し、排卵されるまでにかかる期間です。

この半年の間に鍼灸治療とセルフケアで授かる力を高めることによって、卵子の質を高め、子宮や卵巣の環境を整えることによって、同じ高度生殖医療にトライしたときの妊娠率が上がってきます。

実際に当院では、お休み期間を終えて高度生殖医療を再開後、以前より卵子の質が上がった、子宮内膜が厚くなった、すぐに妊娠した、というご報告を多数いただいています。

また、この期間の間に自然妊娠していかれる方も少なくありません。

もちろん、こうした授かるために積極的なお休み期間を設けるかどうかを決めるのはご本人ですから、例えどんな治療を選択されたとしても、鍼灸師として最大限にできるサポートをさせていただきます。

東洋医学からみた『妊娠』

東洋医学には『氣』という概念があり、人は生きるための電気的なエネルギーを細胞から発生し、生体電流を全身にめぐらせながら生命を維持している、と考えられています。

この『氣』には、私たちが日々感じる感情も含まれていて、生きるモチベーションを高めたり、恋に落ちたり、人間同士で争ったりすることの原動力になっています。

男性は陽性の氣が多く、女性は陰性の氣を多く持ちます。

この男性と女性の『氣』というエネルギーが互いにMaxで高まったとき、肉体的な結合(SEX)を通して妊娠が成立する、というのが東洋医学からみた『妊娠』です。

愛ある男女のエネルギーの交流が妊娠を成立させるのです。

心と身体を整える

当院では不妊症を病気とは捉えていません。

もちろん卵巣や子宮などに器質的な問題を抱えている場合は、現代医療で解決できることも沢山あり、そこが現代医療の強みでもありますから、できる治療を積極的に行うべきだと考えています。

一方で器質的な問題のレベルにならなければ、「未病」の段階はスルーされてしまうのが現代医療の弱さでもあります。

月経周期や排卵が正常で、不妊治療の際に行われる基本的な検査に問題がないのであれば、「未病」の段階に潜んでいる心と身体の問題を解消し、整える必要があります。

愛し合っているのに授からない。

もし、そんなお悩みをお持ちでしたら、当院の鍼灸治療がお役に立てると思いますので、どうぞお気軽にご相談ください。

沙羅鍼灸院の子宝鍼灸

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