
徐々に寒さが増してくるこれからの季節、足元をはじめとして冷えが辛い季節ですね。
衣類を重ね着して冷えの侵入を予防したり、カイロや暖房で体表面はいくらでもあたためられますが、身体の芯からの冷えはなかなか追い出し辛い。
そんなときにおススメなのが、冷え取りのセルフケア、お灸です。
お灸をすると体の表面だけでなく、身体の芯まで熱が通り、血液と経絡の流れに沿って全身に温熱刺激が伝わるので、1つのツボにお灸をするだけでも身体全体を温めてくれます。
そんな訳で、本日は冷えを身体から追い出す究極のツボ、三陰交をご紹介したいと思います。
足の太陰脾経 三陰交(さんいんこう)
足の内くるぶしの一番高いところに小指の端を当て、膝に向かって指4本分あがったところ、足の骨(脛骨)のアキレス健側の際にとります。
三陰交とは、3つの陰の経絡(肝経・腎経・脾経)が交わるところ、という意味。
3つの経絡に影響を受け、また与えることができるので、非常に応用範囲が広く、さまざまな治療に活用されます。
たとえば、胃腸症状、生殖器、泌尿器系、産婦人科疾患、身体の左右のバランスが悪いときに起こる下肢症状などにも用いられたりします。
特に女性の婦人科系の疾患に対して効果があり、月経不順や生理痛、不妊症、子宮内膜炎、帯下、胎児の位置不正、そして強い冷え症の治療にも用います。
3つの陰経は身体の内側を巡りますので、身体の内側からの冷えに対して強力に作用し、身体を芯からあたためます。
今日はちょっと冷えそうだな、足の冷えが強いな、という日は、せんねん灸の火を使わないお灸「太陽」 を三陰交に貼っておくのもおススメ。
お灸を何個もしなくても、3時間はポカポカなので冬は大活躍しますよ。
お家お灸をするときは、ぜひ、三陰交にお灸をして、身体から冷えを追い出してみてくださいね。