アトピー性皮膚炎という病態は、

増悪と緩解を繰り返しながら治癒に向かっていく。

という特徴があります。

その治癒へ向かうプロセスで、治る方向の悪化であったとしてもアトピーの症状が出たとき、平静でいられる人はさほど多くはありません。

「治らない・・・」

「これほど酷くなっているのに大丈夫か?」

「症状が出ているのに、よくなっているとは思えない」

強い不安。怒り。憤り。悲しみ。痛い。辛い。苦しい。

こうした感情の起伏は身体にとってストレスになり、アトピー改善の足を引っ張ります。

ストレスが身体に与える影響

アトピーの痒みや症状からくるストレスだけでなく、人間関係、仕事、学業、環境に対するストレス耐性、溢れんばかりの情報による混乱、治癒に必要とされる時間の忍耐度など、ストレスと一言で言っても多岐にわたります。

人の身体は、なにがしかのストレスを感じると、アドレナリン、コルチゾール、アルドステロンなどの抗ストレスホルモンを分泌して、ストレスに対処しようとします。

ストレスに対処している、ということは、身体が戦闘モードになって臓器や循環器系に負荷がかかっている状態です。

平常モードの肝臓では、コレステロールが代謝されて抗ストレスホルモンに変換されていますが、戦闘モードのときはこの代謝がスムーズに行われにくいのだそうです。

また戦闘モードにあるとき、身体は高血糖状態を保持して、すべてのエネルギーを戦いのために投入します。

糖が足りなくなると、身体は肝臓に保存しているグリコーゲン(糖)を使ってエネルギー生産を行い、戦闘モードの保持に努めます。

肝臓に保存しているグリコーゲンもなくなってくると、今度は体内の脂肪を分解してエネルギー生産を始めます。

その結果、身体はどんどん痩せていき、エネルギーが作られないために冷えが強くなり、冷えて省エネモードになると免疫力も下がり、炎症を鎮めるホルモンも枯渇してくるのでアトピーの炎症が酷くなり、戦闘モードを保持することができなくなって、日常生活に支障をきたすようになってきます。

これがストレスによって起こる、負のサイクルに陥っているときのアトピーの病態と私は考えています。

コントロールできないもの。

人は感情によって生きている生き物です。

どんな物事も感情が伴っていなければストレスになります。

そして、感情は抑えることができません。

怒り、悲しみ、喜び、思い煩い、憂い、恐れ、不安、驚き、すべての感情は人が生きていくエネルギーの源であり、決して欠くことができないものです。

感情を無理やり抑え込んだり、爆発させたりすると、身体を動かしている電気的なエネルギー循環に支障をきたし、さまざまな病を引き起こす原因になります。

そのため、自分の感情を感じ、抑えすぎず、出しすぎず、うまく循環させることが大切になってきます。

感情の扱い方

心のストレスも含めて、身体にが感じるストレス、身体にかかる負荷をいかに減らし回避するかが、アトピーの改善をスムーズにします。

そのため、先ず自分が何に対してどんな感情を感じているのか、その感情を感じている理由は何か、自分自身で客観的に理解することが最初の一歩になるのではないか、と考えています。

アトピー性皮膚炎の方の特徴として、自己と他者の境界が曖昧で、自分の感情を自分の感情として捉えられていない傾向があるからです。

自分が感じている感情を、自分の意識に上げなければ、その感情が起こる理由も分かりませんし、理由が分からなければ対処することもできないからです。

そして自ら主体的に心のストレスに向き合うとき、「自分が、どうありたいか」が明確になり、心が感じるストレスは軽減されていきます。

こうした心が感じる感情に課題を抱えておられる方に対して、当院では、ストレスを感じたとき、いろいろな感情に心が支配されていると感じたとき、カウンセリングなど心を扱うプロのセッションを受けることをよくお勧めしています。

また私が講師を務めるアトピーをよくするための基礎セミナーでは、アトピーをよくするためのマインドとエネルギーの作り方を、自ら学んでいただくことも可能ですので、ご興味のある方はぜひセミナーを受講してみてください。

ストレス対処のツール

当院では施術中、古くから瞑想や癒しのために用いられてきたチベットのシンギング・ボウルの音色をBGMに流しています。

こうした伝統的に医療や宗教で用いられてきた倍音の波動や、周波数は、無意識の深いレベルで傷ついた心や細胞を修復するために効果を発揮します。

モーツアルトやショパンのピアノ音楽、パイプオルガンの教会音楽、ソルフェジオ周波数、太鼓のリズムなど、シンギング・ボウルでなくても構いません。

誰でも好きな音楽を聴いて気分転換を図ったり、音楽に力を借りて自分が味わいたい感情を存分に味わった経験があるはずです。

自分の心が落ち着く、心地よいと感じる音楽を聴いてみましょう。

こうした音とリズムによるヴァイブレーションは、無意識のレベルで感情の起伏をチューニングし、心のエネルギーを修正するのを助けてくれます。

感情は意識下ではコントロールできないものですが、無意識のレベルではアプローチする方法がある、と知っておくだけでも、心の負担を減らすことができるのではないでしょうか。

2/24開催!アトピーをよくするためのマインドとエネルギーの作り方

3/24開催!アトピーをよくするためのスキンケア

鍼灸治療は、心と体の調和を目指します。

定期的に受けることで、心身の健康を保つために役立ちます。

心と身体が丈夫になり、

柔軟性が向上し、免疫力が高まってきます。

自信が持てるようになり、

リラックス、ストレス軽減効果があります。

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