東洋医学では心身一如と言って、心と身体は一つに繋がっていると考えます。
その東洋医学の考え方からすると、ストレスを感じたときに痒くなったりアトピーが悪化するのは当然のこと。
もちろん西洋医学でも、心身症という病名があるくらい、心と身体の関係が認められています。
ですから私は、
アトピーの炎症をマネジメントする、静める、
ということは、
ストレスをためない、ストレスを感じない、身体がストレスを受けない、
ということと同じ意味と考えています。
つまり、
ストレス・マネジメントが、炎症を静めたりアトピーを改善に導く
ということです。
どういうことかというと、具体的にストレスを感じたときには以下のようなことが身体の反応として起こります。
①ストレスを感じる
②身体はアドレナリンを分泌して、戦闘モードに入る
③アドレナリンだけで対処できなくなると(ストレスの長期化)、コレステロールを材料にしてアルドステロンや抗ストレスホルモンであるコルチゾールを使ってストレスに対処する
④ストレスに対処するためにエネルギーが使われ糖が枯渇してくる
⑤糖が足りないと、皮膚の材料になるタンパク質や、過酸化脂質の元になる不飽和脂肪酸などの脂肪を材料にしてエネルギーが作られる
⑥炎症が静まらない。治りにくくなる
言い方を変えると、
ストレスをマネジメントするだけで、生体反応が変わる。
ということになります。
ストレスがなければ上記の生体反応は起きないわけですから、アトピーの炎症を静めるためにコルチゾールが使われます。
私が「ステロイドを使っても良い」と言うのは、痒みや痛みが心と身体へのストレスとなり、アトピーを治り辛くするのを防ぎたいためです。
代謝が高ければ多少の毒になるものを身体に入れても大きな問題にはなりません。
ただし、ステロイドを使い続けることは、コルチゾールを浪費し続けるということ。
どこかで壁にぶつかります。
ですから今までステロイドを使い続けてきた人は、どこかのタイミングでステロイドを止める決断をする必要が出てくるかもしれません。
よく「ストレスなんて、あるのが普通でしょ。」と仰る方がおられるのですが、ストレスはあるのが当たり前のものではありません。
ストレスフリーで人生を送られている方も沢山おられます。
もし、そのような思い込みがあるとしたら、どうしたらその思い込みを外せるか考えてみて欲しいのです。
人は幸せになるためにこの世に生まれてきています。
苦しむためではありません。
喜びと幸せの世界に生きるのか、
苦しみと不足の世界に生きるのか、
私たち一人一人に選択の自由が与えられています。
あなたはどちらの世界で生きたいのでしょうか?
よかったら、ちょっと考えてみてくださいね!
ステロイドについて理解したい方はこちらをご覧ください。
なぜステロイドでは治らないのか【ステロイドとは何なのか?②】
自動制御システムにスイッチを入れる【ステロイドとは何なのか?完結編】
当院では鍼灸治療と合わせて、患者さまご自身が主体的に行うセルフケアを大切にしています。
病気を治すのもアトピーをよくするのも、患者さまご自身。
「鍼灸治療を受けていたお陰でリバウンドも少なく自然に脱ステロイドできた」
「鍼灸を受けるとちょっと楽になる。だからまた頑張れる」
「鍼灸治療を受けて、よくなっていくイメージが初めて持てた」
と多くの方が仰っていただいています。
どうぞお気軽にご相談ください。
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