アトピー性皮膚炎がよくなるスピードには個人差があります。

アトピーや他の病気の病歴や、どんな治療をしてきたか、その人の体質や年齢、住環境や職場環境、ライフスタイル、そしてマインドの在り方などが複雑に絡み合って、その身体に、その皮膚に影響を及ぼしているからです。

 

だからといって悲観するすることはありません。

アトピーをよくするためにやるべきことは、とてもシンプルだからです。

 

問題は長い戦いになる場合が多いことくらいですが、ここ最近の症例では1~2カ月で大きな改善を認められるケースがいくつかありました。

本日は、そんな症例の1つをご紹介いたします。

 

鍼灸治療開始2カ月で劇的に改善した症例

アトピーの発症は8年前、40歳の成人性アトピーの症例です。

ステロイドの使用歴は4年ほど、4年前に脱ステしており、昨年秋に再発して重症化した時もステロイドは使用されていません。

当院のアトピー・プログラムでは、アトピーの重症度を「軽度・中度・重度・重症難治性」の4つの段階に分ける診断テストを実施しているのですが、この方は「重度」でした。

来院時のお肌は以下のような状態でした。

※カウンセリングシートにご本人が記入

最も辛い症状は「痒み」

「所かまわず痒くて、掻くと皮膚がポロポロと剥がれ落ちる」ことが悩みでした。

痒みと皮膚の落屑はアトピーの悩みの代表ですが、痒みは鍼灸施術開始1回目から軽減することを実感され、皮膚の落屑は1か月後にはほとんど治まっていました。

治療を開始して間もない頃と現在のお肌の状態をご覧ください。

鍼灸治療を開始して2回目と17回目のときの写真

色素沈着は残っていますが、お肌はすっかりツルツルで柔らかい健康肌です。

顔の症状は美顔鍼を併用することで劇的な改善をみせ、現在は目の周りの色素沈着と、ときどき痒くなったりすることもあるようですが、アトピーのことを知らない人には「言われないと分からない」と言われるくらいにまでキレイになりました。

アトピーをよくするためにしたこと。

鍼灸治療を始めるとほぼ同時にカウンセリングを受けていただきました。

アトピーをよくするためのセルフケアは、実はとてもシンプルです。

この方にも提案させていただいたのは、以下の3つ。

 

・漢方医より処方されていた漢方薬を中止すること

・アトピー・プログラムで推奨している食事を取り入れる

・運動をすること

 

他にも日用品の見直しなど細かく言えばあるのですが、大きく言えばこれだけです。

マインドのブロックがほとんどない方だったため、積極的に、楽しんで、セルフケアに取り組んでくださっていることも、アトピーの劇的な改善を後押ししたように思います。

 

考察。

アトピーの最大の悩みといっても過言ではない「痒み」

鍼灸治療はこの「痒み」の軽減にとても効果がありますが、ステロイドを使用中の方、特に使用歴が長い方にはその効果を実感していただくことが難しいように感じています。

痒みは軽減するのですが、その効果が持続するようになるまでに一定の期間が必要になることが多いのです。

この症例の方は脱ステして4年経過していたため、「痒みが減った」ことを実感していただくことができ、そのことが「アトピーがよくなる」マインド・セットに繋がりました。

そしてこのマインドセットが、アトピーを改善するスピードを飛躍的に早めた、と私は考えています。

 

アトピーでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください!

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鍼灸治療は、心と体の調和を目指します。

定期的に受けることで、心身の健康を保つために役立ちます。

心と身体が丈夫になり、

柔軟性が向上し、免疫力が高まってきます。

自信が持てるようになり、

リラックス、ストレス軽減効果があります。

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