
今年は暖冬なのでしょうか、12月とは思えないくらいのあたたかい日で習慣が始まりましたが、週末は連年通りの寒さになるようです。
急に気温が下がると、咳やくしゃみ、鼻づまりといった風邪の初期症状に悩まされている人が増えてきます。
本日はそんなカゼひきさんにおススメのお灸をするツボをご紹介させてください。
手の太陰肺経 尺沢(しゃくたく)

手の平を前にした状態で、肘を曲げたときにできるシワの上の、肘の外側寄り(親指側)に取ります。
少し肘を曲げた状態で腕に力を入れると力こぶ(上腕二頭筋)が現れます。
力こぶの先のスジを肘のシワのところまで辿っていくと、スジの外側にあるのが尺沢です。
肺や気管支に異常があるときに、よくこのツボに反応が現れます。
しつこい咳を止める他、鼻水、鼻づまり、のどの痛みなどにも効果があります。
肺は呼吸を主る経絡。
気や水を全身に巡らす働きがあります。
この経絡のどこかで滞ると、胸が詰まってきたり、気管支の水分調整が悪くなり、咳や痰が出やすくなるのです。
咳や痰は、身体に入った異物を外に出そうとする、身体の防御反応なのですね。
ですから、尺沢に鍼やお灸をすると、気道の緊張が解けて、喉が潤されて水分調節が整うため、痰などの異物を外に出す作業が楽になります。
お灸は熱さをしっかり感じるまで、熱さを感じにくいときは、お灸をしたところの皮膚がポッと赤くなってきたらOK。
市販の台座灸なら2~3個くらいすると良いでしょう。
カゼっぽいんだけど、熱はないし、嫌な咳や、鼻水・鼻づまりが続いてる、なんてときは、ぜひ試してみてくださいね。
冬本番、空気がますます乾燥してきます。
空気が乾燥すると、咳や鼻づまりが出やすくなってきますので、早め早めに予防のためのセルフケアの灸をしておきましょう。
セルフケアのお灸でよくならないときは、鍼灸の出番です。
どうぞご相談くださいませ。