7月19日に夏の土用入りした途端に梅雨明け宣言が出ました。
土用の丑の日と言えばウナギですが、これは暑くて食欲がすすまない時期には栄養のあるものを食べて乗り切りましょう、という先人たちの知恵だと思います。
一見、食が豊かになった現代ですが、空腹を満たすだけで何の栄養価もないどころか、身体に負担をかけて病気を作るだけの食事が氾濫しています。
本当に身体を養ってくれるものを食べて、熱がこもって熱中症にならないように汗をかいて涼しい身体を作り、暑い夏を乗り切りたいものです。
さて、蒸し暑い日が続いているせいか、熱中症予防のために、必要以上に水分を摂るようにされている方が多いようです。
そのせいかどうか分かりませんが、体中が水びたし状態になっているのに汗をあまりかかない、もしくは汗をあまりかけない身体のために、身体の中が蒸し風呂状態になって熱がこもり、熱中症症状や夏バテ症状を現している方をよくお見かけします。
人の身体は本来、暑いときは汗をかいて体内の熱を追い出し涼しい身体に、冬は毛穴を引き締めて体内の熱を漏らさないようにしてあたたかい身体になって、体温を一定に保つホメオスタシスが備わっています。
暑かったら暑いなりに、寒かったら寒いなりに、身体はちゃんと気候に適応した身体になるものです。
同様のメカニズムで、冷房がよく効いた快適な部屋で冷たいアイスクリームを食べていると、身体は季節を勘違いして熱を身体の外に出さないように(冷やさないように)します。
熱を身体の外に出さないようにしているときに、突然、夏らしい暑さの環境に身を置くと、熱中症や夏バテを起こしやすくなります。
身体は本当に正しいことしかしないのです。
夏の鍼灸治療では、身体の中の熱を追い出し、涼しい身体作りを念頭に置いて治療を行います。
夏特有の胃の不調、身体のだるさ、しんどさがある方は、ぜひ鍼灸治療を受けに来てください。