アトピーのこと、誰かに語ってみたことがありますか?

大抵のアトピー当事者は、自身のアトピー体験について誰かに語ることはありません。

語ったことはあっても、相手がアトピー当事者ではないために理解が得られなかったり、傷ついた体験があります。

同じアトピー当事者同士で話したとしても、治療のやり方の違いやアトピーに対する考え方の違いから語った相手と衝突してしまったり、あまり良いとは言えない体験を重ねることも多いです。

そして多くの場合、徐々に「アトピーについて語る」ことを止めていきます。

 

否定しないこと

私が活動に関わっているNPO法人アトピーをよくしたいでは、アトピーの人、またはアトピーの子をもつご家族・アトピーが良くなった人などが集まり、アトピーについて語り合う場、アトピーサロンを提供されています。

不思議なことに、普段はなかなか相談できないこと、アトピー当事者でない人には共感してもらえないことを語り合うことで、なぜか参加者のアトピーがよくなることがあります。

またアトピーを抱える家族や友人がいる人にとっても、アトピー当事者がアトピーについてどう感じているのか、周りの人に何を求めているのか、知る機会にもなっています。

そのアトピーサロンの唯一のルールが「相手の言うことを否定しないこと」

アトピーという原因的エビデンスのない慢性難治性疾患では、病院で標準治療を受けてもなかなか良くならないという事実があります。

また、さまざまな情報が飛び交う中で、アトピーにまつわる不安が個人の中でも、また社会の中でも作られやすい状況があります。

そんな中でアトピー当事者の多くは、アトピーと戦っています。

表現し難い痒み、眠れない夜、日常生活すらままならないときがあるストレス、正解が分からない治療への不安などなど・・・

それぞれのライフスタイルも違えば、アトピー治療のゴールも異なり、アトピーのステージも違えば、その時々の段階で感じることも人それぞれです。

そんな複雑なアトピーを抱えている当事者にとって、第三者に求めることは、同じ当事者同士だったとしても「否定されないこと」だったりするからです。

アトピーの心理的な側面

実際の医療現場では、症状について質問されることはあっても、その症状のためにどんな苦労をして、何が辛くて、どう感じているのか、医師が患者に尋ねることはほとんどありません。

「薬を出す医師と、それをもらうだけの患者」という構図が出来上がり、感情を挟まない事務的なやり取りの中で、医師は患者の思いを知ることはなく、また患者の医師に対する期待も薄れていきます。

患者の話を聞く時間がない医師と、医師に体験を聴いてもらいたい患者の溝は深まるばかりです。

アトピー当事者にとって同じ疾患を抱える患者同士が語り合うグループ治療は、たとえ肯定されなくても、共感が得られなくても、「否定されない」という安全地帯で自分のアトピーの体験を語ります。

自分が辛かったことや、自分が役に立ったことを共有し、また自分も誰かの話を聴くことで、医療を提供する側と受ける側との溝で生まれた渇望を満たし、なにか得られるものがあるから効果があるのかもしれません。

 

第73回アトピーサロン㏌大阪にて

アトピー性皮膚炎のコラボレイティブシンポジウム

3月29日(日)に開催される第63回日本心身医学会近畿地方会では、「経験を語り、語りを聴く、そして皆で考える」というテーマで、アトピー性皮膚炎のコラボレイティブシンポジウムが催されます。

アトピー当事者はもちろん、アトピーと関わるすべての医療従事者の方に、共に語り、共に聴き、共に考えて欲しいと思っています。

ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

 

第63回日本心身医学会近畿地方会

アトピー性皮膚炎のコラボレイティブシンポジウム

鍼灸治療は、心と体の調和を目指します。

定期的に受けることで、心身の健康を保つために役立ちます。

心と身体が丈夫になり、

柔軟性が向上し、免疫力が高まってきます。

自信が持てるようになり、

リラックス、ストレス軽減効果があります。

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