夏季休業が終わり、通常通りの鍼療に戻っております。
今回のお休みでは、当院で施術後にお出ししている客家擂茶を巡る旅のため台湾へ行ってまいりました。
台湾旅行の詳細はアメブロやInstagramでご紹介していますので、ご興味のある方はぜひご覧くださいね。
さて、今回の台湾旅行には、台湾でしか受けることができない特別な「へそ灸」を受ける、という目的もありました。
当院でも養生灸として鍼灸治療を受けられるすべての方に行っているおへそへのお灸。
東洋医学が大好きで、これまでにもあらゆるマッサージや鍼、お灸の治療を受けてきた私ですが、今回お邪魔した川堂養生館の「へそ灸」は噂を聞けば聞くほど受けてみたくなったのです。
なぜ「へそ」にお灸?
おへそは、もともと臍(へそ)の緒で母と繋がり、全てのエネルギー供給と排泄をする道でした。
口から入った飲食物は、いったん口腔という窮に集まります。
その奥には一つの窮(きゅう)、奥深くに行く空間があります。
鼻から入った空気は、鼻腔という一つの窮を通っていきます。
それと同じように、おへそから入ったエネルギーは、いったんその奥深くにある窮に集まり、そこから全身に行き渡ると考えられます。
つまり、おへその奥深くは、エネルギーが集る場所とし、神なる気が行き交う場所と考えられたのです。
そこで「神の宿る場所」と言う意味を持つ「神厥(しんけつ)」というツボの名前が付けられました。
また、おへそは「丹田」と呼ばれ、全ての中心だと伝えられてきました。
「丹」は、霊妙な薬という意味合いになり、「田」はそれを生み出す場所です。
道書などによれば、丹田の部位は幾つかあります。
その区分は、陰陽や三才、易の理論などによって分類され、数もそれに準じたものになっていきます。
現在では、丹田というと「臍の下」と言われますが、最も重要なものは「臍の奥深く」にあるされ、神闕というツボを通じて、陽気の回復を助け、腹部空間(窮)に詰まったものを流し蘇生させる作用が引き出されます。
西洋医学的にも神闕(おへそ)は自律神経をつかさどっている経路に位置し、消化に関わる自律神経の密集部分にあたります。
腸とダイレクトに通じているので、免疫細胞の80%があると言われる腸を活性化します。
解剖学的には、おへそは皮膚や筋肉で保護されてなく、直接腹膜に繋がっているため、へそゴマを取ろうとすると痛くなることがあるのは、刺激がストレートに腹膜に伝わってしまうからなのです。
そのため神闕(おへそ)への刺激の与え方にはとても注意が必要で、お灸のやさしい温熱刺激によって自立神経の正常な働きを促し、ストレスによる胃腸の障害を治したり予防する効果があります。
同様の理由で、神闕は疲労回復、強滋作用にも抜群の効果を発揮するのです。
若返りのお灸「へそ灸」
川堂養生館で行われている「ヘソ灸」は、中国にある女性任侠集団“唐門”で遥か昔から行われて来た美容法が由来となっています。
そこにいた女性は40~50歳でも見た目が20代のように若々しく、とても美しかったと言う伝説がありました。
その美容法を何とか現代に再現したいと、と思った館長のお父様が中国大陸に渡って学び、台湾に伝えたのだそうです。
お店の名前の由来は、川=四川、堂=唐門(四川省に伝わる武術の女侠流派)から名付けられました。
へそ灸に使われる漢方生薬は、何種類もの中薬を配合したもので、配合方法は門外不出。
西洋医学の薬とは異なり、化学薬品を使わないため、副作用がでにくいのが自然の生薬を使った治療の特徴です。
沙羅鍼灸院の「へそ灸」
当院では、鍼灸治療を受けられるすべての方に養生灸として「へそ灸」を行っています。
前述した通り敏感な場所ですから、鍼をする場合は特殊な方法を用います(無極鍼)。
通常おへそへのお灸は、和紙をひいたり、しょうがやニンニクのスライスの上から、または塩灸や箱灸、今回私が台湾で体験した川堂養生館のへそ灸のように棒灸といった形で行います。
当院では、竹筒を用いて「へそ灸」を行います。
皮膚から10cm前後離れたところで艾(もぐさ)を燃やすため、火傷の心配はまったくありません。
時間は10分程度ですが、おへその奥深くに熱が呼吸されて届き、なんとも言えない心地良さで、患者さまたちにも大好評の「へそ灸」です。
ご興味のある方は、ぜひ当院の鍼灸治療を受けにいらしてくださいね。
鍼灸治療は、心と体の調和を目指します。
定期的に受けることで、心身の健康を保つために役立ちます。
心と身体が丈夫になり、柔軟性が向上し、免疫力が高まってきます。
自信が持てるようになり、リラックス、ストレス軽減効果があります。
冷え性・むくみ・慢性疲労・便秘・肩こり・頭痛などでお悩みの方は
根本から体質を改善して健康な身体を作る沙羅鍼灸院へご相談ください。
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