アトピーの炎症のステージは、大きく分けて発症期~炎症期~消退期とあるのですが、秋から冬にかけて、どのステージであってもお肌の乾燥との戦いが始まります。

そのため多くのアトピーの当事者の方が「保湿」に多くの時間とエネルギーを割き、疲労困憊されているように感じます。

 

ところが実際のところ、浸出液が多い炎症期は、スキンケアのためにいくら保湿をしても、何をしても、あまり効果がないことが多いです。

アトピーの機序として、体内に溜まった過酸化脂質を皮膚を使って排出しているという側面があり、その過酸化脂質が体内に残っている、または皮膚以外の排泄器官を使って排泄することができていない限り、過酸化脂質の排泄のために皮膚が使われるからです。

長年ステロイドを使っていてステロイドが効かなくなってくる、または脱ステとした後にアトピーがなかなか治らないケースでは、この過酸化脂質の排泄問題があるように感じています。

また、過酸化脂質の排泄は、子どもの場合、水ぼうそうや“とびひ”の形でできれば改善は早く、大人の場合は水ぼうそうや“とびひ”になるエネルギーがない方が多いため、時間がかかる傾向があるようにも感じています。

言い方を変えれば、炎症期が終わりかけた頃に水ぼうそうや“とびひ”、またはヘルペスという形でもあっても排泄することができれば、大人でも早く改善する、ということです。

 

皮膚を使った過酸化脂質の排泄が始まる前、そして排泄が終わった後に当たるアトピーの発症期や、健康な皮膚に戻っていく発症期や消退期には、カサカサ・ゴワゴワ期と呼ばれる皮膚が乾燥して水分が抜けやすくなり、角質が硬くなったり、はがれやすくなったりする時期があります。

この時期にうまくローションやクリームを使うと、炎症期に移行することなく、皮膚のターンサイクルをスムーズに正常に戻してアトピーがよくすることが可能です。

 

ご興味のある方は、10月21日(日)開催の「アトピーをよくするためのスキンケア」セミナーにお申し込みくださいね。

お日にちが合わない方は、当院でカウンセリングや鍼灸治療をお受けくだされば、個別にお伝えさせていただいております。

こちらで具体的なステージ別スキンケアをお伝えできない理由は、お一人お一人のアトピー歴や炎症ステージ、お身体の状態によってスキンケアが異なってくるためです。

 

鍼灸治療はアトピーの炎症のステージにおいても改善を助けます。

どうぞお気軽にご相談くださいね。

 

 

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