アトピー性皮膚炎の最大の悩みである「痒み」は、身体の内側の問題からくる痒みと、皮膚の表面、特に表皮の常在菌バランスの問題からくる痒みの2種類がある、と考えています。

 

身体の内側からこみ上げてくるような痒みは、肝臓や腎臓などのデトックス臓器と呼ばれる臓器の機能低下や、仕事が増えたときに十分にデトックスできずに血液中にエンドトキシンなどの体内毒素が増えたときに起こります。

 

皮膚の表面で起こる痒みには、表皮で帯電(静電気)が起こり神経伝達がスムーズにいかない場合と、表皮の常在菌バランスが崩れたときに、皮膚のpHを弱酸性に保ち、天然の保湿クリーム「皮脂膜」をうまく作り出せない場合と、表皮の苔癬化(簡単に言うと表皮が分厚くなる)や掻き壊しによって表皮の角質層が壊れているときに外敵刺激に対して過敏になって起こる場合の3つがあります。

 

アトピー特有の「痒み」問題1つとっても、多面的に対策していく必要があるのです。

 

鍼灸治療は、身体の内側からくる痒みと、表皮または体内で帯電が起こって神経伝達がスムーズにいっていない場合に効果的です。

帯電が起こる理由の1つに精神的な動揺(不安・緊張など)もあります。

 

皮膚の表面で起こる痒みには、お肌の常在菌バランスを整え、皮脂膜をうまく作り出すためのスキンケアが大切です。

「痒み」の原因は1つではなく、複数が合わさって出てくることも多いため、混乱して手当たり次第に何でもやって結果が得られず疲弊してしまうことも多いのですが、何が原因で、どの種類の痒みが起こっているのかを見極め、きちんと対策をすれば、痒みの軽減は可能です。

痒みが軽減すれば、掻き壊しも減り、皮膚症状がどんどん改善していきます。

「痒み」でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。

 

9月24日(月・祝)には「アトピーをよくするためのマインドとエネルギーの作り方」セミナーが、

10月21日(日)には「アトピーをよくするためのスキンケア」のセミナーがございます。

 

ご興味のある方は、アトピー当事者でなくても参加可能ですので、どうぞお申し込みください。

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