子どものアトピー発症の土台となる3つの要因の内、遺伝とステロイドは聞いたことがあるけど、帝王切開と抗生剤については聞いたことがない、という方も多いと思います。

子どものアトピー発症の土台となる3つの要因をご覧ください。

 

帝王切開で産まれた子ども、出産時にお母さんが抗生物質の投与を受けた子どもは、アトピーやアレルギー発症の土台となる要因があります。

 

近年のアトピーの増加は食生活やライフスタイルの変化が大きな要因と言われていますが、日本では5人に1人、米国では3人に1人という近年の帝王切開率の増加を受けて、帝王切開の増加とアレルギー疾患や子どものアトピーの増加の間に、細菌を通じた間接的な関連性があることが、学会などでも発表されるようになってきました。(帝王切開児に有益な細菌を与える方法を発見、米研究

妊娠中の女性の身体は産道からの細菌感染を防ぐため、酸を産生し、膣内を産生に保つために乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)が圧倒的に多い状態になります。

産まれてくる赤ちゃんは狭い産道を降りてくるときに、この菌のシャワーを大量に浴びることによって、外界に出たときに有害無害の細菌を見分けて健康を維持する素地を得ます。

 

帝王切開で産まれた赤ちゃんは、この菌のシャワーを浴びていないため、口腔、皮膚、腸管においてブドウ球菌やコリネバクテリウム属菌といった空気中によくいる細菌が多くなり、乳酸桿菌などの膣常在菌が多い自然分娩で産まれた赤ちゃんに比べると、細菌などに対する抵抗性が弱くなると言われています。

 

また、出産の際に病院で使用される抗生物質にも注意が必要です。

自然分娩でも会陰切開を行う場合など、出産時に感染症予防のために抗生物質が投与されることがあり、帝王切開手術の場合は100%使用されるといいます。

こうした抗生物質が出産時の細菌叢の受け渡しにどのような影響を与えるのか、また出産後の授乳時にはどのような影響があるのかは、まだ解明されていませんが、後になって喘息やアトピーなどのアレルギー疾患のリスクを高めてしまう可能性は否定できないのです。

 

2800人の子どもを対象としたノルウェーの調査では、アレルギー体質の母親から生まれた子どものうち、帝王切開で生まれた子どもは食物アレルギーになるリスクが7倍高かったという報告があります。

また、オランダの調査ではアレルギー体質の両親から帝王切開で生まれた子どもは、喘息のリスクが3倍になるという報告もあります。

 

もちろん、これだけで必ず子どもがアトピーやアレルギーになるわけではありません。

子どものアトピーやアレルギー発症の土台の要因の1つになりうる、ということだけのこと。

人の身体には生命の神秘としか例えようのない素晴らしい自然治癒のシステムが備わっており、帝王切開で産まれた子どもにも、出産時にお母さんが抗生物質の投与を受けた子どもにも、ちゃんとバックアップ・プランが用意されています。

だから、もし帝王切開で産まれたとしても、出産時に抗生物質を投与されたとしても、どうぞ安心してくださいね。

バックアップ・プランについては追々、記事にしていきます。

子どものアトピーやアレルギーの改善には、小児はりがよく効きます。

小児はりの治療はたったの5分程度のただただ気持ちが良い治療ですから、1歳未満の赤ちゃんでも安心して受けていただくことができますよ。

子どものアトピーへの対処の仕方、ちょっとしたセルフケアや食事のことなど、不安や懸念があって詳しく知りたい方は、10~20分ですべてを説明することは不可能ですのでカウンセリングを受けてくださるよう、お願いしています。

どうぞお気軽にご相談ください。

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