鍼灸治療は免疫力を引き出す治療ですから、
自律神経や、身体の中の寒熱のバランスの崩れが大きいと
一過性に悪化したかのような症状が出ることがあります。
ステロイドを使われている方や、
ステロイドでなくても免疫を抑制する形で
症状を抑えてこられた方に多いように思います。
俗に言う「好転反応」とは異なり、
よくなっていくプロセスで通る症状なので
一過性の反応であることが多く、
徐々に落ち着いてくることが多いです。
例えば「痒み」の場合は
「内側からこみあげてくる痒み」から
「表面的な痒み」に変わる、
といった具合に、痒みの強さや質が変わってきます。
浸出液の場合は
ある程度、出た後は必ず乾燥してくるので
しっかり乾燥させて「かさぶた状態」にできると
そのかさぶたの下から新しい皮膚が育ってきます。
やや乱暴な言い方になりますが
「切り傷が治るメカニズムと同じ」
と考えていただけると良いかと思います。
アトピーがよくなる条件というものがあって
身体が新しい皮膚を育てる環境になっていない場合は
よくなるために必要な時間は長くかかりますし、
しっかりと整っている方は
ビックリするほど早くよくなります。
「身体が新しい皮膚を育てる環境になっている」とは
①皮膚の材料となる栄養素を取り入れていること
②取り入れた栄養素によってミトコンドリア・レベルで
皮膚の修復に必要なエネルギーが作り出される内臓環境がある
③作り出されたエネルギーを全身に滞りなく巡らせることができる
この3つがある状態です。
鍼灸は、②と③を強力にサポートします。
①について知りたい方は、
2月22日(木)開催のランチ・セミナーを受講してください。
ちなみに施術後現れることがある、
こうした反応を「好転反応」と呼んで、
アトピービジネスに使っている人をたまに拝見しますが
好転反応と、
アトピーがなかなかよくならない状態が続くことは別ものです。
なかなかよくならない場合は必ず別の原因があり、
そのためにするべきことや、
やらなくても良いことは人によって異なります。
どうぞご相談ください。